あっちゃんが免許を取ったら、最新のポルシェを薦めたい!【後編】

世界でポルシェとスバルしか生産していない水平対向エンジン。価格の開きは5倍もあれど共通点もあることから、スバル車とともにポルシェもこよなく愛する下流自動車評論家のマリオ高野(ともちん推し)が、ただいま運転免許取得中のあっちゃんに向けて、最新のスポーツカーの素晴らしさを勝手に説きました! マリオ高野=文 Text by Mario Takano 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu ←【前編】はコチラ
ポルシェ,スバル

ポルシェ911は1115万円、スバルBRZは205万8000円から。現在はポルシェとスバルしか生産していない水平対向エンジンを搭載

 パワーや加速力は言うまでもなくポルシェ911の圧勝ですが、スバルBRZとの5倍もの価格差をもっとも大きく実感させてくれるのは、超合金のような車体の硬さから得られるキモチ良さです。車体が硬いクルマは、スピードを出したり凸凹のある道の上を走っても、サスペンションが設計通りの動きをしてくれるので安定感が損なわれず、キモチ良く走ることができるのです。秋葉原の劇場のステージも、ビシッとした頑丈な造りだと、あっちゃんたちはキモチ良くパフォーマンスを発揮できますよね。それと同じです。  スバルBRZの車体も十分以上に硬くて強いのですが、さすがにポルシェに乗った直後だと、やや普通に感じてしまうのでありました。  カーブを曲がるときのキモチ良さについては互角です。2台とも、「曲がりたい」と思うだけでクルマが勝手に曲がってくれるような感じで、思うがままに山道クネクネ道を駆け抜けることができます。このキモチ良さは、街の交差点を普通に曲がるだけでも実感できるところが、ポルシェとスバルのすごいところです。自分の思い通りに動いてくれないクルマはカーブが怖く感じ、街を走っていてもすぐに疲れるものですが、ポルシェとスバルのクルマはどんな道を走っても怖くないし、一日中運転しててもあまり疲れません。忙しいあっちゃんに最適ですね。  そして、2台とも超絶に素晴らしいのはエンジンの音です。外に響く排気音よりも、エンジン本体から聞こえてくる「クォーン」というメカニカルなサウンドがとても耳に心地よく、アクセルを踏めば踏むほど快感が強くなります。特にポルシェは運転席の後ろから自分の背中を通して聴こえてくるので、その快感が全身にビリビリ伝わり、途方もなくキモチ良い世界が広がります。  また、ポルシェとスバルには50年以上も同じ思想を貫いてきた歴史を持つという共通点があります。時にはブレかけたこともありましたが、諦めずに努力し続けてきた姿は、世界中のクルマ好きが認めるところ。ポルシェとスバルは、AKB的なクルマであるといえるのです! 【結論】 ポルシェ911とスバルBRZはエコカー並みの燃費を発揮する超絶快感マシン!街の交差点を普通に曲がるだけでもその快感に浸れるところがスバラシイ! もちろん前田敦子さんにもオススメ! ― 世界中が認めるポルシェとスバルはあっちゃんに最適!【2】 ―
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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