来季の可夢偉「ザウバー残留8割、フェラーリ栄転が1割、下位チーム移籍が1割」と予想

万年中団グループのザウバー在籍3年目にして初めて、レッドブル、マクラーレン、フェラーリなどのトップチームと渡り合えるクルマを手にした小林可夢偉。がしかし、前半戦は不運の連鎖に沈み、チャンスをものにすることができなかった。一方、チームメートのセルジオ・ペレスは2回の表彰台を獲得した。そんな可夢偉についてF1マルチジャーナリスト尾張正博氏に聞いた

⇒【小林可夢偉インタビュー】http://nikkan-spa.jp/283013

◆不運な目にさえ遭わなければ、運はいらない!

尾張正博氏

尾張正博氏

 可夢偉の前半戦は、フル参戦3年目で一番ツイてないシーズンだったと思います。

 ピットストップでのタイヤ交換の不手際、レースエンジニアの判断ミス、レース戦略が外れることもあって、クルマのポテンシャルを出し切ることなく、表彰台のチャンスをみすみす逃してしまった。

 それでもフェラーリのマッサ(14位/25ポイント)よりランキング上位にいる。2度表彰台に上ったチームメートのペレスとは14ポイント差。運が巡ってこないシーズンにしては、可夢偉の力で最悪の状況には至ってない。

 例年、シーズン中盤以降はトップチームと中団・下位チームとはクルマの開発力の違いで差がどんどん開いていくことになりますが、幸いなことに今年は稀にみる激戦が続いている。可夢偉が普通に戦うことができれば、ドイツやスペインのように4位、5位になれるレースはできる。だから、不運な目にさえ遭わなければ、運はいらない。レースのあやさえうまく摑むことができれば、十分表彰台を狙えるポジションにいる。

 今年のクルマは中高速コーナーのサーキットを得意としているので、後半戦のなかでは特にベルギーと鈴鹿ではチャンスが広がる。

 来年のシートは今のところザウバー残留が一番可能性が高く8割。フェラーリのマッサの動向次第でフェラーリ栄転が1割。後半戦の成績如何によって下位チーム移籍が1割だと思います。

【尾張正博】
F1マルチジャーナリスト

取材・文/コンコルド足立 撮影/山川修一(本誌) 写真/Sauber
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