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9000人が熱狂した『戦国鍋TV』のライブ その恐るべき人気

 日刊SPA!でもたびたび取り上げてきた独立ローカル局制作の時代劇バラエティ『戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~』。知らない人は、番組のタイトルすら聞いたことがないだろうが、史実を現代のシチュエーションに落とし込み、独特のゆるさと凝った作りでファンを増やしてきた。若手イケメン俳優が多数出演し、イケメン好きにも歴史好きにも人気を博している。

 その人気ぶりがかいま見られたのが、10月20日に行われた横浜でのイベント。制作に携わるテレビ神奈川(tvk)の40周年記念イベントの一環で「戦国鍋TV~tvkに40年の歴史あり!祝ってみせようホトトギスLIVE」と銘打ち、横浜赤レンガパークで開催された。その来場者なんと9000人!

 CDつきではあるが7875円という“いいお値段”のチケットが、ネット先行予約も一般販売もあっという間に完売。さらに追加発売した立ち見席も完売。当日券で立ち見席が追加され、赤レンガパークは“鍋ファン”で埋め尽くされた。

戦国鍋TV

ラストは、観客たちも一緒に記念撮影。終わりが見えない人の波、わかるだろうか。

 『戦国鍋TV』の人気コーナー、「ミュージック・トゥナイト」は、ユニットを組んで音楽活動をする歴史上の人物(アイドル)たちが登場する音楽コーナーだ。

「ミュージック・トゥナイト」に出演する人気アイドル「七本槍」ふうの歌で登場したのは、なんとスペシャルゲストの氣志團! 「シズガタケの七本槍」をカバーした「キズダラケの氣志團ちゃん」で“鍋ファン”を喜ばせ、MCで爆笑させつつ40分のミニライブ。

 続いて、赤穂浪士ユニット「AKR四十七フィーチャリング吉良」が登場すると、会場からは「キャー♪」ではなく「ギャーー!!」というすさまじい歓声がわきおこる。

 今回のライブは、「ミュージック・トゥナイト」の「戦国歌謡祭in横浜赤レンガパーク」として、スタジオと赤レンガパークを中継で結ぶという設定。ファンお待ちかねのユニットが次々と登場した。

 千利休の高弟ユニット「利休七哲」の「たぶん利休七哲」や、堺の商人ユニット「堺衆」の「エブリデイ儲かんでい!」、お市の方の娘、浅井茶々、初、江による「浅井三姉妹」の「AZAISM&アザイドロップ」、秀吉から自身の死後を任された大老たち「ももいろゴタイロー」の「ガギグゲゴタイロー」など、ステージがヒートアップするごとに観客も「ギャ~~!」「カワイイー!!」「ヤバイよー!!」と沸き立つ。中には本気で泣いている女性ファンも。

⇒ライブの模様【画像】はコチラ
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=330014


 通常こうしたライブでは、お目当ての役者の名前やニックネームを呼ぶと思うが、戦国鍋TVのライブイベントでは「家康~!」「信長~!!」「ソウギュウ~!(茶人・津田宗及)」「おらんちゃーん!(森蘭丸)」など、役名で呼ぶ。いくつものユニットに出演している場合、同じ人が「ガモくーん!(利休の高弟・蒲生氏郷)」「い・え・つ・ぐー(徳川家継・七代将軍)」「TOSHI~(大久保利通)」と呼ばれるわけだ。さすが歴史バラエティファン。

 さて、「戦国鍋TV」がこれほどの人気番組に成長した理由を、制作サイドはどのように分析しているのだろうか。

「正直に言って、人気が出た理由はわからないんです。優秀な制作スタッフが、面白い番組を作ってくれたということにつきます」と言うのは、テレビ神奈川のプロデューサー・福原直樹氏。

 現在、再放送も含め18局で放映され、最多のときは23局で放映されていた。テレビ神奈川でも過去にない大ヒットだという。

「放送が始まって3、4か月で、公開録画をしたんです。そのとき250名の定員に1000名の応募があって、ファンがついているんだなとわかりはじめました。それからはライブやイベントをするたびにお客さんが増えていって。ひとつの番組が、イベントで9000人を集客できるまでになるなんて、こちらが驚いているくらいです。

 今回の横浜でのイベントは2日間あり、1日目が戦国鍋TVのライブ、2日目はフジファブリック、ユニコーン、真心ブラザースなどが出演するフェスだったのですが、1日目と2日目では、お客さんの雰囲気も楽しみ方もまったく違いました。戦国鍋のほうは、ファンが手作りでステージ衣装に似せたお洋服で来てくださったり、グッズ販売にも大行列ができましたが、2日目のフェスは売り切れになったのはビール。同じ場所で同じ会社が主催して、まったく違う層のお客さんに集まっていただくのは珍しいと思います。『面白いテレビ局だな』と思ってもらえればうれしいですね」

『戦国鍋TV』は、2012年9月で放映が終了している(放映局によって終了時期は異なる)。ファンの間で取り沙汰されているのが、新シーズンが始まるかどうかということだが、福原氏は「まったく未定です!」ときっぱり。

 来年1月には、東京と大阪でライブ「戦国鍋TVライブツアー~武士ロックフェスティバル2013」が決定しており、チケットの先行抽選申し込みは最高で数十倍の倍率になったとか。人気がありながらも東京の地上波では視聴ができず、いまだ「知る人ぞ知る」雰囲気を色濃く残しているのも、番組とファンを強く結びつける要因だろうか。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

●戦国鍋TV公式サイト:http://www.tvk-yokohama.com/sengokunabe-tv/

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