雑学

【激安】中国サイゼリヤの“地雷メニュー”を食べてみた

中国サイゼリヤ 2012年9月、中国全土で勃発した反日デモでは、多くの日本料理店が暴徒化したデモ参加者による投石や破壊行為のターゲットとなった。そんな反日の嵐をどこ吹く風とばかりに、ほとんど被害を受けなかっただけではなく、連日多くの利用客で賑わっていたという日系レストランチェーンがある。その名は「薩莉亜(サリヤ)」。2003年に上海に進出し、今では北京や広州など複数の都市で、計100店舗ほどを展開するファミレスチェーン「サイゼリヤ」の中国語名だ。

 そこでドラゴンガジェットは、その実力のほどを検証すべく、現地で実食に赴いた。

「日本食ではないうえ、西洋風の名前が幸いして、日系企業だとは思われなかったようで、反日デモのターゲットにされなかった。この店も毎日昼時には長蛇の列ができていますよ」

中国サイゼリヤ 筆者が、深セン市羅湖区にある店舗を訪れたのは夜9時を回った頃であったが、そんな現地在住日本人の言葉を裏付けるように、30ほどの座席のうち、7割ほどは埋まっていた。

 それに対し、ホール係はたったの3人。客より従業員のほうが多いこともザラである中国の飲食店としては、かなりの少人数体制といえる。しかし彼らは、テキパキと接客やテーブルセッティングをこなしており、マンパワー的な不足は感じられない。これも同社の従業員教育の賜物なのだろう。

 人気の理由を見せ付けられたのは、メニューを開いてすぐのことだった。スパゲティ類はほとんどが10元(約130円)前後。日本では299円のミラノ風ドリアやアサヒビールの中ビンまで10元だ。15元も出せばエスカルゴも食べられてしまう。外食価格の安い中国にあっても、これは破格といえる安さである。日本のファミレスのなかでも、ダントツに安いイメージのサイゼリヤだが、中国でも低価格路線を貫いているようだった。

⇒メニュー表【画像】はコチラ
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=340647


中国サイゼリヤ 実食したのは、定番のミートソース・スパゲティ(9元=約120円)。麺のゆで加減は日本のようなアルデンテではなく、味付けもあっさりというか深みがないというか、少し異なっている。しかし決して悪くはない。一昔前の喫茶店で出てきそうなスパゲティで、なんとなく懐かしい気もする。

⇒ミートソース【画像】はコチラ
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中国サイゼリヤ 前出の在住日本人によると、サイゼリヤの価格設定は、中国人にも驚きをもって迎えられたという。

「中国で手軽に食べることができる麺といえば、蘭州拉麺だった。しかし、数年前までは一杯10元前後だったのが、このところ物価高で都市部では15元前後に値上がりしている。そこに現れたサイゼリヤは衝撃だった。今では中国で最も手軽に食べられる麺はここのスパゲティですよ。サイゼリヤが出店したエリアの蘭州拉麺店は、客の入りが少なくなっている気がします」

 ただ、いただけなかったのは、付け合せとして頼んだ海藻サラダ(6元=約90円)。出てきた瞬間、まるでメロンソーダのような人工的な緑色に絶句してしまった。日本の同店の海藻サラダとは似ても似つかず。中国店オリジナルのようだ。こわごわ口に含んでみると、モワっと砂臭さが鼻を突き、それ以上食べることができなかったが、白い取り皿も緑色に染まっていた。現地在住日本人の間では、「頼んではいけない地雷メニュー」として有名なのだとか……。

⇒海藻サラダ【画像】はコチラ
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中国サイゼリヤ 探せばアラもあるわけだが、価格破壊力で中国人の外食文化に衝撃を与えた功は確か。不振が続く日系メーカーも見習うべき点があるかもしれない。

【取材・文・撮影/ドラゴンガジェット編集部
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)




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