脳障害で新しい記憶が消えていく…それを補う日記とは?【GOMA×松江哲明】
交通事故により「新しい記憶を失ってしまう」という高次脳機能障害を背負ったディジュリドゥ奏者、GOMA。なぜ自分がディジュリドゥというアボリジニの民族楽器を吹くようになったのかも今は思い出せない。それどころか、事故直後は数分前の記憶も消えていくような状態で、事故から3年たった今も1か月前の記憶は消え去ってしまうという。
失われていく記憶を保つため、彼は日記をつけるようになった。
「GOMAさんの日記は僕らが知っている日記じゃなく、生きるための道具ですからね」と語るのは彼の音楽の持つエネルギーに衝撃を受け、『フラッシュバックメモリーズ 3D』(2013年1月19日から新宿バルト9ほか全国順次公開)というドキュメンタリー映画を作り上げた映画監督の松江哲明だ。
「GOMAさんは僕らに会うときや取材の準備のために、事前に日記を読み返してからやってきてくれる。そういう話を聞くと、僕らが普段、人と話すためにどれだけ記憶に頼っているかってことを思いませんか?」
事故から2年間、GOMAは過去のことを思い出せない自分に向き合い葛藤を続けていたという。GOMA本人も語る。
「この映画の話が来たタイミングもちょうどよかったんですよね。事故で塞ぎ込んでいる時期だったら、映画の話はたぶん受け入れることができなかったと思います。事故から2年がたち、自分の状況も客観的に見られて、気持ちがちょっとずつ外に向いてきたところに松江さんが現れた。また、僕の状況を多くの人に知ってもらうことで、同じような境遇の方にも何か役立つかもしれないっていう思いもありました」
脳障害でフラッシュバックしてくるGOMAの記憶を3Dで表現したというこの映画だが、誰も観たことがないタイプのドキュメンタリー作品に仕上がっている。ぜひ、GOMAの音楽にノックアウトされてほしい。
※GOMA氏と松江哲明氏は12/18発売の週刊SPA!「エッジな人々」にて対談を行っている。
本誌構成/九龍ジョー 撮影/植松千波 再構成/SPA!編集部
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