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魔の木曜日…なぜ木曜日に株価は暴落するのか?

FX, マネー, 投資, 日経平均 日経平均が1日で数百円、為替は2~3円動くのも当たり前の乱高下相場が続いている。発端となったのは、日経平均が前日比1143円と暴落した5月23日(木)。その後も5月30日に737円安、6月6日は110円安、6月13日も843円安と今年2番目の下げ幅となるなど、木曜日に暴落が相次いでいることから“魔の木曜日”が意識されるようになっている。いったいなぜ“木曜日”に株価は暴落するのだろうか?

⇒【画像】木曜日の日経平均「下げ幅」
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=459372


 まず5月23日の暴落を、中堅証券のアナリストはこう解説する。

「今、世界中のマーケットでは、米国の量的緩和第3弾(QE3)が縮小されるかどうかが最大の関心事となっています。バーナンキFRB議長は、5月22日の議会証言でQE3縮小の可能性を示唆しました。また、英金融大手HSBCが発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回って悪化したことを受け、中国景気に対する先行き不透明感が浮上し、5月23日の日本市場では1143円安という暴落となりました」

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その発言に世界中が注目しているバーナンキFRB議長

 では、“魔の木曜日”と囁かれるのには、どんな理由があるのか?

「木曜日に暴落しているのは、偶然や必然が重なった結果ではないでしょうか。現在、米国は『失業率が6.5%、インフレ率が2.0%程度』までは量的緩和を続けるとしているため、毎週木曜日に発表される『新規失業保険申請件数』や、毎月第一金曜日に発表される『雇用統計』などに注目が集まりやすくなっています。また、6月13日(木)はメジャーSQの前日だったり、週末に持ち越ししないように木曜~金曜日はポジションを減らそうとする動きなどが出て、乱高下しやすくなっていると考えられます」

 ちなみに、5月2日(木)以降、ここ7週連続で木曜日は下落している。しかも、株式市場では“ジブリの呪い”というものもある。「ジブリの放映後は相場が荒れ、株価が急落する」というジンクスだ。

「ジブリ作品の放送は『金曜ロードショー』が多く、放映中は欧州で、放映後は米国で株取引が続き、週末のポジション整理が起きやすい。しかも、毎月第1金曜日は米国雇用統計の発表日で、為替は乱高下しやすい。ジブリの放送に関係なく、週明け月曜日にはこれらが反映されるため、日本市場は荒れやすいと言われています」

 ジブリ作品は7月に、『耳をすませば』(12日)、『魔女の宅急便』(19日)、『もののけ姫』(26日)が放送予定だ。

 今週19日の水曜深夜(日本時間で水曜日27時)には、FOMCとバーナンキFRB議長による記者会見が予定されている。その発言次第では、20日(木)の日本市場も大きく動く可能性がある。ボラティリティは収まってきているものの、木曜日だけでなくまだ乱高下しやすい相場は続きそうだ。 <取材・文/横山 薫 Photo/Gerald R. Ford School of Public Policy>

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