実弾も使用! タイで民間警察補助組織の訓練に参加してきた
犯罪やテロなどが多いタイでは警察内部の部門が細かく分かれている。中でもタイ国家警察中央捜査本部局にある犯罪取締部は大人の事情で地元警察では取り締まれない案件などに着手し、悪徳警官やマフィアに恐れられている。
この犯罪取締部門に、なんと以前は「民間人のボランティア隊員」のチームがあった。ただ、機密性が高くなり、捜査内容も高度になったためか、はたまた予算が取れなくなったのか、民間の団体に格下げとなってしまった。
この団体は以前の部門名の一部を取って現在は『105ユニット(http://www.105unit.com/2009/index.php)』と名乗って活動をしている。民間団体になったとはいえ、現職の警官なども訓練に参加するほど逮捕術訓練はレベルが高い。
そんな105ユニットの訓練に、外国人として初めて参加してきた。日本人向け射撃ツアー『BKKシューティング』の金丸代表の2年におよぶ交渉の結果、やっと許可が降りたのだ。金丸氏と筆者を含めて、日本人6名での参加だ。
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- 教官たちによるスタングレネードと実弾による実演
- 教官のチアウウィット警察中佐。現役の警察中佐だ
午前中は容疑者逮捕の訓練だ。ボディチェックや手錠をかけるまでの身柄の取り押さえ方などの基本を学ぶ。人間の関節の動きを知り尽くした手順。意外と簡単な力で相手を取り押さえることができる。
もちろん訓練なので、これと同じシチュエーションが起こるとは限らない。なぜこのような取り押さえ方をするのか。違うシチュエーションでは一体どうすればいいのかを考えろ、とチアウウィット警察中佐は言う。実戦的なアドバイスである。
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- 使い捨ての手錠で拘束する訓練
- 教官は優しいのだが、力はハンパなく、圧えられるとかなり痛い……
- 生徒の質問に答え、「首を絞められたとき」の対応を説明する教官
そしていよいよ、実弾を使った訓練に突入する。
続きは後編で⇒「高校生も実弾訓練!?」https://nikkan-spa.jp/492119
<取材・文・撮影/高田胤臣>
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