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「カワサキ・エフェクト」の由来とは?ムネリン第1子誕生で地元はフィーバー

川崎宗則

ブルージェイズ公式サイトより

 史上初の日米通算4,000本安打にあと3本に迫ったイチロー。次なる試合は現地時間20日(火)(日本時間21日早朝)から、本拠地ヤンキースタジアムでブルージェイズを迎えてのダブルヘッダーを含む4連戦だ。  天才バットマンの記録達成は、この4連戦中が濃厚と見られるが、当のイチロー本人が真っ先に「おめでとう!」の声をかける仲間がいる。そう、昨年までのチームメイト、川崎宗則に、先週待望の第一子が誕生したのだ。  アメリカ挑戦2年目の今シーズン、愛するイチローを追いかけ? 新天地トロントと契約したムネリンこと川崎は、傘下の3Aで開幕を迎えた。(川崎宗則移籍先決定!イチロー愛は成就?⇒https://nikkan-spa.jp/389209)  正遊撃手ホセ・レイエスの故障のため、昇格となった4月13日以降、2カ月以上に渡りメジャーで大活躍を見せた川崎が、ファンのみならずチームメイトの心を鷲掴みにしたのは記憶に新しい。(ムネリン、前代未聞の組織票でオールスター出場?⇒https://nikkan-spa.jp/447804)  その後、レイエスの復帰に伴い6月26日に降格となったものの、2日後の28日には再昇格を果たしたムネリン。(「マイナーリーガー・川崎宗則」の一日⇒https://nikkan-spa.jp/467311)  7月13日には再び3Aバッファローに降格されるが、夏場の1か月間は3Aチームの主力として活躍。マイナーでは異例となる「川崎Tシャツデー」なるプロモーションで、先着3,000名に川崎Tシャツが配られるなど、何処へ行ってもその人気ぶりは健在だった。  Tシャツデーの翌日、8月14日に嬉しい3度目の昇格を決めた川崎は、先週、3日間の「父親リスト」と呼ばれる産休制度を利用してチームを離れた。念願の第一子誕生に立ち会うため、MLBが今季から導入した新たな試みを早速活用したのだ。昇格直後に堂々とこの制度を活用するあたりが、いかにもムネリンらしい。 B-JAYS twitter すると翌日、ブルージェイズ球団の公式ツイッター(@bluejays)は、川崎家に元気な男の赤ちゃんが誕生し、母子ともに元気な模様を伝えた。地元トロントを中心に瞬く間に拡散したこのツイートは、何と500回以上もリツイートされ、“ムネの息子と今すぐサインして!”などの書き込みが相次ぎ「#KAWASAKI EFFECT(川崎効果)」なる新しい言葉が誕生した。  さて、気になる「カワサキ・エフェクト」の由来だが、地元ファンのツイートによると、今シーズン57勝67敗、借金10と苦戦続きのブルージェイズにあって、ムネリンのメジャー昇格時の成績は39勝33敗!ぶっちぎりの地区最下位のチームに、驚異の「貯金6」をもたらしている川崎の存在が、“川崎効果”なる流行語を生みだしたのだ。
ダレン君

3歳でバットボーイを努めたダレン君

 ツイッター上では『ムネと息子のダブルカワサキで効果倍増』『バットボーイで契約して!』『もうサインしたの?』など、“おめでとう以上”の愛情溢れるコメントで賑わっている。留まるところを知らないカワサキ人気は、見ているだけで心が和む。  ひと昔前のMLBでは、監督や選手の子どもがバットボーイを務めるのは日常の光景だった。残念ながら現在のMLBには「バットボーイは14歳以上」という規定がある。これは2002年のワールドシリーズで、ジャイアンツ・ベイカー監督のひとり息子、ダレン君(当時3歳)が、本塁上のクロスプレーに気付かずバットを拾いに行き、あわや大ケガという教訓から学んだもの(実際は無傷で済んだ)。  残念ながらムネリン親子のユニフォーム姿は見られそうもないが、ともあれ日刊SPA!編集部からも、ムネリン一家に心からおめでとうを申し上げます! <取材・文/スポーツカルチャー研究所> http://www.facebook.com/SportsCultureLab 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
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