雑学

ツアコンが一番憂鬱な仕事は「乗り物の席割り」

好きで選んだ仕事でも、全部が好きなわけじゃない。一連の業務のなかで「これはイヤ!」と敬遠される作業もやっぱりあって……。ハタから見ているだけではわからない、そんな現場のホンネを各業種からピックアップ。いやはや世の中に楽な仕事はありませんなー。

<ツアコン>
【好き】最初のあいさつ
【嫌い】乗り物の席割り


ツアコン「観光バス内での最初のあいさつが好き」と話すのは、自身のブログ「ブログな添乗員」でツアコン日誌を書くフナッシュさん。「大事な場面かつ話術の見せどころ。大型連休時には普段旅行をされない方もいるため、いつもと同じノリだとうるさがられることも。微調整しながら気持ちをつかみ、一体感が生まれるのがうれしいんです」。

 ツアコン歴12年のIさんも車内の雰囲気作りでツアーは変わると言う。「うまくいけば、予定どおりにいかないことが起きても協力的になってくださる。人心掌握術じゃないですが、短時間でいかに信頼を得るかは添乗員の人間性や力量だし、大人数になるほど快感も大きい」とか。

 憂鬱なのは両人とも乗り物の席割りで、「JRや飛行機になると自由がほぼ利かず、並んでお席を取れずにお叱りを受ける」(フナッシュさん)、「『あの人の隣は嫌』『何であの方はまた前の席なの』などと指摘されることもある」(Iさん)とか。同様の理由でIさんは「ホテルの部屋割りも悩ましい」と言うが、フナッシュさんは「どう上手に割り振るか考えるのにワクワクする」そうで、「たとえばツアー中に仲よくなった人同士を隣室にして、『偶然ね~』と喜んでるのを見て一人ニヤニヤしてます」。

 さらにオプショナル関係も気苦労が多くて大変らしい。「希望者を募り、集計・集金をしますが、『やっぱりやめる』と言うお客様もいて作業が煩雑。金額にマイナスが出れば添乗員の自腹に」(Iさん)。海外ツアーになると「持ち歩く金額も多くなるし、それを狙う置き引きやひったくりもいるんです」(フナッシュさん)って、気の休まるヒマがない!

イラスト/花小金井正幸
取材協力/「ブログな添乗員」http://blog.livedoor.jp/funa888/
― 職業別[好きな作業/嫌いな作業](秘)報告【6】 ―




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