風俗産業の祭典「風フェス」初開催 現役嬢らが赤裸々告白
4月26日、東京・新宿ロフトプラスワンにて、風俗嬢や風俗関係者が集結するイベント「風俗フェスティバル(風フェス)」が初開催され、風俗業種別実技ワークショップ、風俗版マネーの虎、現役風俗嬢らによるトークショーなどが行われた。会場に集まったのは風俗ファン男性がほとんどだったが、なかには「性のプロ」から学ぼうと駆けつけた女性の姿も。土曜の昼から開催された、宴の模様をお届けする。
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第1部では、風俗業種別実技ワークショップが行われた。SMクラブ「エルドラド」黒咲蘭さんは、初めてのSMクラブ体験で緊張しているお客様を想定し、パンツ1枚の姿になった男性モデルを使って、対面からプレイまでの流れを丁寧に説明。「痛いのは苦手ですか?」と緊張をほぐしつつヒアリング、「乳首はどうですか?」とタッチし始め、「初めて会った私のためにこんなにがんばってくれてるんだもんね」など励ましつつのプレイが印象的であった。
吉原の元No.1ソープ嬢で、現在は風俗嬢の講習師を育成するカリスマ講習師である愛花さんは、具体的なソーププレイの流れの解説や、大和撫子としての心構えを解説。会場にいた女性も熱心に話を聞いていた。男性に対しても「オキニの風俗嬢に教えてあげてください」と、実用的なアドバイスも多かった。
第2部では、風俗版“マネーの虎”として、風俗開業コンサルタントなどの投資家軍団に対し、風俗店の開業希望者らがプレゼンするという企画が行われた。風俗業界のIT革命ともいうべき先進的なプランや、高齢者向け性サービスといった時代のニーズに合ったプラン、2号店に向けての具体的なプランなどが飛び出し、“虎”たちも興味津々で質問をしていた。出資希望の手もあがったので、イベント初の風俗店が生まれるかもしれない。
第3部では、現役風俗嬢5人によるトークショーが行われ、司会に範田紗々さん、乱一世さんも登場。1問目の質問からこれまでにお相手した本数が5年半で5000本(人)という数字が飛び出して会場を驚かせた。他にも「トキメキの瞬間」「勃たなかった時の対応」などの質問に対し、5人それぞれが個性的な回答をし、和やかなムードとなっていた。ラストは、風俗店の割引チケットやタダ券争奪のじゃんけん大会などが行われ終了した。
今回は第1回ながら満席の盛り上がりをみせたが、今後もイベントは続いていくのだろうか? イベント終了後、週刊誌やスポーツ新聞などで風俗連載コラムを執筆しているほか、セックスワーカーによる自助グループ「SWASH」のメンバーとして幅広く活動している水嶋かおりんさんに話を聞いた。
「昔は風俗に対して怖いイメージがあったと思うのですが、今の風俗は健全な一企業として、人材開発やホスピタリティの向上など、真っ当な企業努力をしています。こういったイベントができるようになったこともステキなことですし、今回行なったマネーの虎のような企画から、新しい風俗店が生まれたらと思っています。イベントとしては、今回の各企画をスピンオフしたようなものもやりたいですね」
ちなみに、同イベントは風俗店への外国人入店NGが多いという、世界的にみても日本だけという現状への問題意識から開催され、まずは「東京都内で外国人OKの風俗店を新規で1000店舗以上増やし、3万人以上の雇用増を応援したい」といった目標を掲げている。2020年東京五輪の開催決定や、今回のイベントを機に、風俗産業はどう変わっていくのだろうか。
<取材・文・撮影/林健太>
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