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“元”BiSによる伝説の一夜、解散翌日に3万円ライブ

 2014年7月8日、アイドルグループの「BiS」が、横浜アリーナにて行われた「BiSなりの武道館」にて解散。3年半に及ぶ活動に幕を下ろした。そして、その翌日の7月9日、下北沢のライブハウス「シェルター」にて「元BiSなりのワンマンライブ」として、チケット代3万円のスペシャルイベントが行われた。このイベントは、解散ライブの終演後にサプライズ発表されたもので、その後ネット上でも賛否の声があがっていた。

元BiSなりのワンマンライブ

元BiSなりのワンマンライブ@下北沢シェルター

 熱心な研究員(BiSファンの呼称)らは、すでにアリーナ最前のプレミアムチケットを10万円で購入し、全力でライブを楽しんでいた。実際「横アリですべて終わったんだ。やっと解放される。明日は行かん」といった研究員の声も。また、関係者によると「解散ライブの翌日から打ち上げの沖縄旅行に行くという研究員さんもいたようです。今回の発表で、急きょキャンセルしてライブに来ていただいたようで……」というケースもあったそうだ。

 BiSメンバーらも3時間半にわたり、全49曲(OP含む)を小休止数分のみで熱唱した翌日。そんな過酷な状況で行われたライブの模様をお届けする。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/677798/exbis_02

 イベントは、3万円で「飲み放題・食べ放題付き」と告知されていたとおり、フードはマクドナルドの山積みのナゲット5個入り200箱、ハンバーガー400個、紙袋に山盛りに詰まったポテト(L100個分)が並び、ドリンクはライブハウスが提供するものであった。3万とはいったい……と絶句するしかなかったが、研究員らはこれまでもBiSの行動に散々振り回され慣れっこなのか、「最後までBiSらしい」と喜んで写真を撮り、食べていた。

 チケットは、当日午前10時の販売開始から約4時間でソールドアウトしており、身動きがとれないほどの状態で開演。前日のライブではMC無しの怒涛のパフォーマンスを披露したが、この日はハンバーガー片手に登場し、まったりとしたMCからスタートした。

 この日は全14曲を披露。ファンらが選んだ数字からランダムで7曲、メンバー各自が思い入れのある曲を1曲ずつ全6曲、そしてアンコールで横浜アリーナ同様「nerve」を歌った。

元BiSなりのワンマンライブ

カミヤサキ

 前日の疲れを感じさせない激しいダンスやダイブは迫力があり、文字通り会場と一体化していた。前日のライブについて、メンバーに話を聞いたところ、「黒人のセキュリティさんがBiSのスタイルをまったく知らなくて、近づいてきたので肩に足を乗っけてリフトしようと思ったら、すぐに引きずり下ろされてしまい……。不完全燃焼感ありました」(カミヤサキ)と語っており、この日はその鬱憤を晴らすように、何度も客席にダイブしていた。

 また、メンバーらは曲中もMC中もほどよく力が抜け、ファンとのコミュニケーションを全力で楽しむが印象的であった。

 MCでは、「もうアイドルじゃねーから」(ヒラノノゾミ)、「元っていいねー」(プー・ルイ)と、自由に大胆なトークを展開。ファンらに「実は彼氏がいたのと、セフレがいたのとどっちがイヤ?」と振り、「幸せならそれでもいい」「セフレならしょうがない」とリアクションが返ってくると、「強がり言っちゃってー」(ファーストサマーウイカ)など、1メートルもない至近距離でファンらをいじっていた。本気で困惑する表情を浮かべる研究員に対して、容赦ないツッコミをいれるメンバー。このやり取りもこの日で最後だと思うと、客観的に見ている記者ですら切なくなってきた。

 名物マネージャーの渡辺淳之介氏もステージ後方で、終始ライブを見守っていた。序盤では腕を組み仁王立ちのタイガー状態であったが、ラストにはメンバーとともに踊り、客席と一体となって笑顔と拍手でメンバーらを見送っていた。

 BiSは、今年2月の解散発表から「もう、会えないアイドル “終末ヒロイン”BiS」として、濃い5か月間を走り抜けた。これまで、ケツバット会、対面座位ハグ会、全裸MVなどで何かとアイドル界をざわつかせてきだが、これで本当に一区切りとなる。元BiSとして、再び登場することはあるかもしれないが、すでにメンバーそれぞれの今後の活動が発表されているのだ。

 彼女たちは、他のアイドルユニットでは絶対にできない経験を積んできた。今後の活動では、どんな姿を見せてくれるのだろうか。

⇒元BiS初インタビュー「BiSなりの武道館」とは何だったのか? http://nikkan-spa.jp/677926

◆元BiSなりのワンマンライブ 2014年7月9日 下北沢シェルター セットリスト

01. IDOL is DEAD
02. BiSimulation
03. Hide out cut
04. 歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだ
05. ERROR
06. My Ixxx
07. primal.
08. DiE(テンテンコ)
09. Give me your love 全部(カミヤサキ)
10. 太陽のじゅもん(ヒラノノゾミ)
11. Fly(コショージメグミ)
12.IDOL(ファーストサマーウイカ)
13. FiNAL DANCE(プー・ルイ)
EC. nerve

<取材・文・撮影/林健太>

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