【ソウル夜遊び情報】高級店を格安で利用できる「2部ルームサロン」とは?
一昨年の記事「韓国・ソウル発 リアル江南スタイル」でソウルのルームサロンを訪れて以来、K-POPオワコンの逆風にもめげず、都内韓国パブ&スナックを練り歩いてきた記者。オッパ(お兄さん)よりもアジョッシ(おじさん)と呼ばれる年齢に差し掛かった今でも、アガシと筆談でハングル文字遊びをする「愛のパッチムゲーム」は健在で、夜の日韓交流戦を繰り広げてきたわけである。
虎視眈々とソウル行きを狙っていたところ、ソウルの夜遊び案内人・チョウ氏から「ソウルの飲み屋事情が変わってきてます。久々に遊びにきてください」とカカオトークにメッセージ。すぐさまソウルへと向かった。
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チョウ氏の話によると、最近のソウルでは日本のガールズバーのように、カウンター越しに女のコと会話するバーが増えてきて、特に水着、ランジェリーなどのコスプレ店が人気とのこと。悪くはないけど、それなら大久保の韓流ガールズバーのほうが言葉も通じるしいいような……。難色を示す記者に対して、「いやいや、それは名刺代わりです」と続けるチョウ氏。
「本命は2部ルームサロン。ルームサロンが閉まる深夜1時から昼3時まで営業しています。要はルームサロンの場所だけを間借りして、出会いとお小遣いを稼ぎたい素人の韓国娘に開放しているのです。女のコたちはプロではないけど、その分安く遊べるし、接待ではない生身の出会いを体験できます」
韓国のルームサロンの相場は個室あたりの料金なので、「何人で遊ぶか?」によっても変わってくるが、だいたい一人あたり2時間20万ウォン(約2万円)といったところ。アガシの質は日本の高級クラブ並みなので安いともいえるが、セブンイレブンでマッコリ、チャミスルのボトルを150円程度で買える物価事情を考えるとやはりお高め。それが2部ルームサロンであれば、同じ部屋、飲み物、時間で、“女のコがプロから素人に変わるだけ”で半額以下になるというから、地元ソウルのモムチャンたちに好評なのもわかる。
ってなわけで、今回の夜の目的地は2部ルームサロンに決定。店が始まるまで時間はたっぷりあるので、まずは、買った魚をそのまま食堂で食べられる鷺梁津水産市場でカニとヒラメのフルコースを堪能。
深夜1時を回ったところで、江南にある2部ルームサロン「M」へと向かった。
個室に入ってしばらくすると、4、5人ずつ素人アガシが入り口付近に並ぶ。“その場で顔見せ指名”のシステムは2部であっても変わらない。高級ルームサロンに出てくる、モデルのようなアガシこそいないが、なかなかの上玉揃いといった印象。「これがKコスメの実力か!」と目移りしながらも、T-araパク・ソヨン似のアガシを指名した。
言葉は通じないが、そこは昨年訪れた「哀愁の釜山港で酒とエロスの無限連鎖」で習得した「ノレバン遊びをエロく盛り上げるゲーム」の出番。伝家の宝刀「タイタニック」(ビールの注がれたグラスにショットグラスを浮かべて、交互に焼酎をたらしてグラスが沈めたら一気飲みをするゲーム)で一気に場を盛り上げようと画策するが肝心の焼酎がない。“2部”とはいえ、飲み物と料理は高級店の設定なので、チャミスルのような安酒は置いてないのだ。
仕方なくウイスキーで代用するが、それが間違いの元だった。夕食前の数時間、カジノのバカラで(結果は250万ウォン負け)渾身の絞りを連発したせいか指に力が入らず、ボトルを注ぐ手が震えてしまい痛恨の4連敗。ビール&ウイスキーの“地獄爆弾酒”を立て続けに4杯も呷れば正気を保てるはずもなく、開始1時間もたたずに轟沈してしまった。
「アガシが意外に粒揃いだった」ということ意外に記憶がなく、レポートとしては落第。だが、日本から同行した夜遊び仲間の他誌編集S氏は酔いつぶれた記者を横目に「Translator」という翻訳アプリを多用。「キミはユリの花よりも美しい」、「なんでこんなに熱いんだろう。わかった、キミが魅力的すぎるからだ」などと歯の浮くような台詞を連発し、最後にはカカオトークで連絡先まで交換していたのだ。
素人アガシとの言葉の壁は、翻訳アプリで克服できる。収穫の一つといっていいかもしれない。 <取材・文/スギナミ>
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