「日本語の喋れるコは連れ出し専門でちょっと高いです。僕が通訳するので、一緒に飲みましょう」
「セックスさせてくれるうえに日本語まで喋れるのかよ」とスケベ心全開になるところをグッとこらえて、スフォン氏の経営するノレバンへ。ビール、焼酎飲み放題で一人12万ウォン。広い個室の中央のテーブルには、フルーツ盛りやら乾きものが盛大に並べられている。ほどなくチャーミングな笑みを浮かべたアガシが席につく。昨年取材したソウルのノレバンでも感じたことだが、韓国の“夜の蝶”は黒髪率が高い。ちなみに今回、2日間で計3軒のノレバンに突入したわけだが、ついた女のコはみんな黒髪だった。
さて、言葉の壁を取り払おうと、甲斐甲斐しくフルーツと酒を口に運んでくれる嬢たちだが、いかんせん盛り上がりに欠ける。頼みの翻訳アプリ「Translator」も飲みの場で使うにはまどろっこしく、スギナミ渾身の一発芸「ロリポリ」、「江南スタイル」のコピーダンスも不発。それを見て不憫に思ったのか、「知っていましたか? 『ゲームは国境を超える』という言葉を」と提言するスフォン氏。「爆弾酒の一気&両隣にキス」など、過激エロゲームをひたすら回す。お酒が飲めないコには「フキシャ(騎士)」コールで代わりに飲んであげれば、男女の仲も急接近だ(こんなんばっか)。
酔いとエロスで盛り上がる狂乱の2時間。サービス精神旺盛な釜山娘に、ゲームの誘いを断るヤボな女は皆無。ゲームが釜山夜遊びの最重要ツールだと再認識した。
★ノレバン遊びをエロく盛り上げるゲーム
【タイタニック】
コップにビールを注ぎ、空の焼酎グラスを入れる。焼酎を順番に注いでいき、グラスが沈めばそのまま爆弾酒を一気
【オルム(氷)ゲーム】
男女カップルで1チーム。男だけでジャンケン。負けたチームの女のコの口に氷を入れていく。いっぱいになったら氷を口移しで男に回して、脱落するまで続く
【コイン落とし】
コップにティッシュをのせる。縁を濡らして固定。タバコで順番に焦がしていき、コインが落ちたら負けで罰ゲーム
【イメージゲーム】
全員が顔を伏せて、順番に「この中で一番○○そうな人」などとお題を言って一斉に指をさす。合計3回当てられた人が負けで罰ゲーム。お題の内容が問われる
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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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