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「自衛官⇒パティシエ」へ転職…年収大幅ダウンもヤル気はアップ

アベノミクス景気を背景に、活況を呈する転職市場。そんななか、異業種転職のケースが急増している。同業他社を渡り歩く時代はとうの昔。今やマジョリティとなった異業種転職のリアルな現状とは?

◆年収大幅ダウンも一生涯の仕事を見つけ、ヤル気は十分!

<自衛官⇒パティシエ見習い>


パティシエ 高校卒業後、陸上自衛隊に12年間勤務した後、4年前にパティシエに異業種転職したのは三木真治さん(仮名・34歳)だ。

「テレビで見た自衛隊に憧れて入隊したのですが、当時、私が配属されたのは陸上自衛隊の中でも訓練が厳しいと評判の部隊でした。訓練でも、小銃手として実弾の入った銃を持ち、前線に立つため、常に危険と隣り合わせ。精神的にも体力的にもキツかったですね」

 そんな三木さんが、唯一苦もなくこなせたのが料理当番だった。

「ある日、先輩隊員に“料理をしているときのお前は本当に楽しそうだな”と言われたんです。それ以来、急激に料理に対する気持ちが高まってしまい、昔から甘党だったこともあって退職して製菓の道に進むことを決意しました。自衛隊時代の年収は500万円で使う暇もなかったので、貯金はそこそこあった。そこで、まず1年間製菓学校に通い、見習いとして現在の洋菓子店で働くことにしたんです。年収は200万円まで下がりましたが、自分の店を出すための修業だと思っています。自衛官の経験が今の仕事で役立っていることですか? パティシエは朝が早く、体力勝負なところもあるのですが……それくらいですかね」

 安倍政権によって集団的自衛権の行使が容認されたことを受け、「辞めておいてよかった」と胸をなでおろす三木さん。陸上自衛官は一生の仕事にはできないが、「パティシエなら生涯現役でいたい」とのことだ。

※写真はイメージです
― [異業種に転職した人]のリアル【5】 ―




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