更新日:2017年11月14日 14:40
恋愛・結婚

出張先の夜の街を歩くと、ムラムラするのはなぜか?

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その30 ―

 先日、田舎の友人が東京に来るというので、軽く東京の遊び方をアドバイスした。しかし、どうも情報過多というか、妄想はなはだしいようだ。なにしろ「東京にはいい女がいっぱいいて、しかも福沢諭吉先生を数枚使えば、なんとかなる」と、声を上ずらせながら力説している。  なにかい? 東京の風俗に行けば、佐々木希に会えるとでも思っているのかね。それは映画の世界であり、現実的にはやや劣化した佐々木希似のコに会えるかも知れないというだけ。そこらへんで妥協しないと。  それにしても、旧友はせっかく東京に行くからと、穴場スポットを調べまくり、夜の探検に忙しそうだ。個人的に東京でのエキサイトな行為は、すでに卒業した感がある。昔は行っていたが、なんかね自分のホームタウンで、パンツ脱ぐのはいかがなものかと。
出張先でネオン

出張先でネオンの光を見ただけでムラムラしてしまう人は多いはずだ

 つまり、よその街に行くと、妙にそわそわし、飲んだ勢いでムラムラしてくる。これってなんでしょう。マーキング行為と言う人もいるし、排泄行為はほかの街でするって考えもある。観光的な見地で言うと、旅の恥はかきすてとでも言うのか、せっかく行ったんだから、楽しまないと損だ。多分故郷の友達も、そう考えて、東京ナイトを楽しんだのだろう。  じゃ、日本のローカル、エキサイトタウン巡りをして、暑気払いをしようではないか。日本一のローカル歓楽都市は、なんといっても札幌はススキノであろう。 ◆出張&観光で成立している繁華街・ススキノ  ここは全てが楽しい。まずキャバクラだが、内地と事情がちょっと違う。席につくや女のコが片足をかけてくる。これが「基本姿勢」という。しかも店によるが、服のうえからのソフトタッチ、ノリノリになればチューもありというのが、ススキノのキャバクラである。じゃ東京でいうところのキャバクラはあるのか。それは「ニュークラブ」と呼ばれて、しっかり営業している。  なんで札幌のキャバクラだけ、内容が違うのか。それはですね、札幌は出張や観光で成立している街だからなんです。あなた品よく、美人な姉ちゃんと酒を飲んで、1泊しかない出張を、カッコつけて終わらせていいのかい? 別に何も起きないですよ。アフターに誘うたって、店が終わるの遅いし、眠くてしょうがない。  そんなわけで、わずか1日しかない札幌旅行を有意義に過ごすためにと、密着度が高い基本姿勢のキャバクラが編み出されたのだ。キャバクラでそうなんだから、ましてや本当のセクシーキャバクラや風俗は推して知るべし。札幌のその類の店はとにかく芸が細かい。  M性感とかね、わざわざ札幌まで行って、M男になれって、クラーク博士は教えてないと思うよ。なにしろ六本木ヒルズに対抗して「ヘルスヒルズ」ってビルがあって、上から下まで全部風俗店には笑った。六本木ヒルズも、これには苦笑いだろう。  札幌の街のポン引きの兄ちゃんの数も半端ない。ちょっと高いかなと思えるプチぼったはよくある。無難なのは案内所だが、それは民間業者がやっており、当然そのグループの店しか紹介しない。でも案内所では、交渉していったん料金を決めると、それ以上取らないので安心だ。
木村和久

木村和久

 大手広告代理店の有志が、作成した「Sマップ」という手書きの地図があるんだが、それが非常に細かくて懇切丁寧にガイドしてある。ラーメンや寿司屋から、キャバクラ、風俗店まで、ここに行けば安心して、大満足というふれこみだ。それは何年かに1回更新してるんだが、いつも使っていい思いをしている。ツテのある方は探してみてはいかがかな。 ■木村和久(きむらかずひさ)■ トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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