「渋滞最大の敵は景気回復だ!」首都高研究家・清水草一
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
3月7日16時に首都高C2中央環状品川線が開通し、ついに中央環状線が全線開通します! そんな、今まさに総仕上げの真っ最中の品川線と、15年前から「拡幅しろ!」と指摘し続けているC2板橋-熊野町間の拡幅工事現場を、首都高様の計らいで視察してまいりました
清水草一=文 Text by Shimizu Souichi
◆開通迫る首都高C2中央環状品川線をひと足早く通過してみた!!
⇒【前編】はコチラ
地下での大渋滞は文字通りの地獄。そんな大橋JCTに反対側からも合流してきたら、地獄が2倍になるんじゃないか!?
が首都高側は、「大橋JCTの渋滞は、現状より大きく悪化することはない」と予想しているそうだ。
そう予想する理由の1つは、品川線の開通に合わせて、ループ部の区画線を現在の片側2車線から3車線に増やすこと。これは、せめてもの渋滞緩和策として私も提案しようと考えていたことだが、開通と同時に実行するとは思いませんでした。首都高もやるじゃないか。
もう1つの理由は、3号線下りでは、渋滞ポイント(三軒茶屋付近)に向けてLEDランプを目標の速度で動かし、速度低下を防ぐ対策も打つという。
また、その他の対策としては、
・3号線下りに渋谷入口を新設(約4年後完成目標)
・3号線池尻-三軒茶屋間の大規模更新に伴って、下り線の当該区間を3車線に拡幅(約13年後目標)
など。
この先、外環道東京区間が開通すれば(東京オリンピック前目標)、3号線下りの交通量はかなり減少が見込める。これらの対策で、大橋JCTの地獄化は防げる……と言う。
だといいのだが、実は渋滞の最大の敵は、景気回復だったりする。
景気が回復して交通量が増えると、首都高の場合もともと余裕がないので、わずかな増加でも渋滞は大きく増える。交通量が1割増えると渋滞は約2倍になると思わねばならない。つまり、アベノミクスが順調に成果を上げると、地道な対策ではどうにもならない可能性もある。
その時は最後の一手として、2号目黒線と第三京浜を地下トンネルで結ぶ案も検討していただきたい。つまり3号線に並行するバイパスだ。乗用車専用にしてトンネル直径を小さくすれば、建設費は3000億円程度で行けるはず。
ついでに外環ともつなげれば、シブいネットワークが完成する。
これが、首都高研究家の私にとって、最後の「夢のまた夢」であります。
<板橋-熊野町間は拡幅工事中!>
片側3車線の板橋-熊野町間は現在、サンドイッチ工法で片側4車線化工事の真っ最中。1日15万台も交通量がある場所だけに、全線ストップでの工事は不可能。そのため主に土日の夜間に、1車線もしくは2車線を規制して工事をしている。車線規制は事前に予定日が公表されているので、2車線規制の日は近寄らないほうが得策だ。完成は平成29年度。左下の写真が、従来のラケット型橋脚を新しい幅広の橋脚で挟み込んでいるところ。
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
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