フェラーリを超えた! レクサスLFAは「管楽器の内部に乗っているみたい」
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
最近、カウンタックからフェラーリ512TR に乗り換え、謎の職人お手製のマフラー、その名もキダスペシャルを搭載。その出来栄えに満足していたところ、あのレクサスのスーパーカー・LFAに乗れるチャンスが訪れる――。ヤマハが調律したサウンドか、この道一筋50年の職人のサウンドか、東大女子・あみすけとともにジャッジしました!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
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https://nikkan-spa.jp/92698
さて、今回は問題のレクサスLFAだ。
ルックスはスープラにピアス付けて濃い目にアイライン引いたというレベル。あみすけ女史曰く「パンダみたいな外見とツートンカラーの内装は、見ただけで女子のテンションがあがります」とのことだが、しょせんはクルマに無知な女子供の意見。ヴィッツを作ってるトヨタが作ったクルマだ、大したことはなかろう。
が、エンジンをかけた瞬間に、私は青ざめた。
「クオォォォォォォォ~ン!」
こ、これはF1サウンド! そのまま全開ブチかますと、F1そのものの甲高い咆哮に全身が包まれ恍惚状態に。こ、ここまで甲高い音は、フェラーリにもない!
あみすけ「クルマではなく管楽器の内部に乗っているとしか言いようがありません。響鳴に包まれる未知の体験ができます」
さすが東大女子。表現力で負けた。そしてあのフェラーリが、トヨタにサウンドで負けた。というか、このエンジンとサウンドを作ったのは、実はヤマハ。さすが音を知り尽くした専門家だ。はっきり言って音なら世界一です。日本バンザイ!
つってもまぁ、3750万円もするからね。キダスペシャルなら約55万円だから。クルマと合わせても1055万円。フェラーリは超お買い得ですぜ。17年落ちだけど。
ではあみすけさん、サウンド採点をお願いします!
あみすけ「フェラーリは90点。レクサスLFAは120点です」
【結論】
『謎の快音マフラー・キダスペシャル 職人・喜多豊伝』発売! この道50年の職人技やキダスペ快音フェラーリの走行シーン、LFAとのサウンド対決を収録!
詳しい情報は、清水草一.comで
http://www.shimizusouichi.com/1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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