更新日:2023年03月22日 10:16
お金

価値ある中古品をどう見抜けばいいのか? もっとも簡単な方法は…

 腕時計もクルマも好きな斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですが披露したいと思います。

斉藤由貴生

第21回 価値がある中古=老舗ブランドと考えよう

 今回は、ざっくり「中古」と言ったところで「どのようなモノに価値があるのか?」を、わかりやすくお伝えしましょう。  簡単なのは、世界中にファンが多い老舗ブランドです。腕時計、家具、洋服、カバン、貴金属、車、オーディオ、楽器などなど、様々なモノに歴史があるブランドが存在します。それほど詳しくない分野もあるかもしれませんが、詳しくない人でも「どこかで聞いたことがある」というブランドは本物であり、間違いなく価値のあるモノです。  売るという視点ならば、買い手が多いほうが断然有利です。質屋さんを覗いていただきたいのですが、店内には様々なブランド品が並んでいます。あれこそ価値のあるモノです。  もちろん、すべてのブランド物をいきなり買うというのは無理でしょうし、やみくもに価値がわからないまま揃えると失敗します。最初に買うべきは、自分が最も興味のあるカテゴリーです。

まず最初に買うべきは、自分が最も興味のあるカテゴリーです

 ファッションが好きなら、腕時計やカバンなど。インテリアが好きなら家具など。パソコンだって、アップル製品は世界中の人から愛されているブランドですし、カメラだってそう。さらに、私は楽器はやりませんが、ギターにもギブソンやフェンダーといった老舗のメーカーが存在し、音楽が好きな人は強いこだわりすら持っています。なぜなら、本当にいい楽器は音が違うのだそうです。たとえ中古だとしても、本物ですから、愛好家は高くても欲しがるのです。  あなたが興味ある分野でそのアイテムを買おうとする場合、まずは中古品を検索してみてください。欲しいと思っていたその価値の高いアイテムが新品価格より安く売られています。そのような買い物を続けることで、価値の低いモノを買うのを必然的に躊躇するようになります。これによって、浪費もなくなり、節約できるうえ、実利も生まれてといいこと尽くめなのです。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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