更新日:2019年05月19日 18:00
お金

小学生のときから憧れのW140型メルセデス・ベンツSクラスを買ってみた

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私はケチなのですが、単なるケチではなく、「快適性」を重視したケチを心がけています。そんな私はこれまでに、高級腕時計や高級車など、リッチなアイテムを安く楽しむことを実践してきました。

斉藤由貴生

 お得に楽しむために重要なのは、買った値段と売却額の差額をいかに少なくするかという点ですが、腕時計に関しては買った値段より高く売ることを基本としています。  ただ、いくらお得に買うことができたとしても、維持費が発生するモノの場合、購入する前にその年間維持費がどれぐらいかかるのかということに注意を払わないとなりません。腕時計の場合、維持費がほぼかかりませんが、例えばクルマの場合、持っているだけで様々な維持費が発生します。維持費といっても、税金や燃費などは買う前にある程度予測することができるため、ここで一番やっかいなのは整備費用です。  私は、初めて買ったクルマであるロールスロイスで、車検整備費用80万円という洗礼を受けたため、これまで買ったクルマのほとんどは国産車。輸入車は10代のうちに懲りていました。  しかし、そんな私が今回、十数年ぶりに輸入車を買ったのです。そのクルマは、メルセデス・ベンツのS500L(W140型)。

メルセデス・ベンツ S500L W140中期型

なぜ今W140型メルセデス・ベンツSクラスを買ったのか?

 W140のSクラスは、新車時から日本で人気が高かった一方、その見た目から、十数年前までは怖い人が乗るクルマという印象がありました。  今では、メルセデス・ベンツの「ヤングクラシック」に分類されており、エンスー的なキャラクターとなっているかと思います。  私は、W140がまだ新車で販売されていた小学生の頃から、これを欲しいと思っていました。私が免許をとった2004年には、型落ちとなってから5年ほどが経っていたため、頑張れば買えなくない金額にまで中古車価格は下がっていました。  そういったこともあって、クルマ好きな若い人にとって、中古車として特に珍しくない選択肢だったのです。  そのため、私は「人とかぶるのが嫌だ」と思い、同じような予算で買えるキャラクターが似たクルマを買おうという考えに至ります。その結果、格安のロールスロイスと出会ったのです。  その後、私は何度もW140を買おうと思ったのですが、結果的に他のクルマを買うにいたり、なんだかんだで20年以上「欲しいと思っているのに買っていない」という状態がづついていたのです。  ゼロクラウンを買ったときも、セルシオを買ったときも、W140が欲しいと常に思っていたぐらいです。それにもかかわらず、私はずっとW140を買わなかったのです。  もう10年近く前から、街ではW140を見かけなくなりました。そして、気づいてみると、きちんとしたW140を探すのが困難なぐらいな時代となっているのです。  ですから、いい加減に買わないと一生買うことができないのではないかと思ったのです。
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W140を手に入れてみて感じたこと
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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