「あの一言」が自分の行動のブレーキになっているかも?
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第150回
ある大学生は三年生になって将来のことで悩んだ時に、「周りの人に相談しようかな」と考えたものの、「真面目に話を聞いてくれないだろう」と思って相談せずに就職先を決めました。
彼が人に相談しないようになったのは、父親が原因でした。父親と意見が食い違った時に、「うるさい。お前の話は面倒くさい」と言われ、「父親は自分とのコミュニケーションを取る気がないのだな」と感じ、そのことがきっかけで自分の悩みを人に相談をしなくなったのです。
「マインドレコーディング」では何かをしようとする前に、まず思い出すことから始めます。「あの時の、あの人の、あの一言で、今の自分はこうしている」と思い出すことではじめて、その影響から抜け出し、別の考え方ができるようになります。彼は今後、父親との出来事に囚われずに、自分が悩んだ時は誰かに相談できるようになるはずです。
父親が話を聞いてくれないからといって、他の人も話を聞いてくれないとは限りません。しかし、そう考えるようになるくらい、子供にとって親の影響は強力です。子供が人とのつきあい方を学ぶのは、親とのやりとりを通じてだからです。
親子の間柄だからといって、お互いのすべてを理解できるわけではありません。人間には考え方の違いがあります。抽象的に考える人もいれば、具体的に考える人もいます。内省的な人もいれば、活動的な人もいます。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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