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人生を変えるには自力と他人の力が必要なわけ

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第148回 会話『寝正月を過ごして「自分は何も変わっていない」と気落ちした男性が、自分の変化に気づけたきっかけ』  ある男性は今年のお正月をYouTubeを見ているだけの寝正月で過ごした。彼は去年のお正月も似たような過ごし方だったことを思い出して、「自分は去年と何も変わっていないんじゃないか」と気落ちした。  ところがその翌日、家族と集まって話したときに、彼は兄から「お前は変わった。俺たちと話している時にオドオドしなくなった。今のお前ならやれることがあるだろうから、好きなようにやってみろ」と激励を受けた。  彼はもともと二人の兄に対して気後れしていた。そして、そんな自分を変えたいと考えていた。つまり、自分が「変えたい」と思っていた部分を変えられていたにも関わらず、そのことに気づかず、「自分は何も変われていない」と落ち込んでいたのだ。  変化を望みながら、その変化に気づかない。この無自覚が人生を変えることを困難にしている。この困難を解決するために『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)では、自分の考えを誰かに話すようにアドバイスしている。  彼が自分の変化に気づいたのは、私が指摘したからだ。私は一年前に「兄に対する気後れをなくしたい」という話を彼から聞いていた。「お前は変わった」と兄に言われたという話を聞いたときに、「そういえば前にお兄さんに気後れがあると言っていましたね」と伝えたことで、彼は自分の望みが叶っていたことに気づいた。
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変化には年単位の時間がかかる
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