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公営競技の1点勝負は得か損か。コロナ禍で変わりゆく1番人気の期待値を解析

ネット投票率アップで1点勝負は損なのか

ボートレース

写真/SPA!編集部

 コロナ禍やネットの拡充で公営競技のネット投票率は上昇の一途となり、ここ数年公営ギャンブルにおける勝負の変化は急加速してきている。もはやマークシートに記入して買う投票券よりもスマホやPCで操作して投票している金額のほうが多く、その比率も上がっている。そうなると、投票傾向も当然変わってきている。  そのなかでも売上上昇率が著しいボートレースは、ネット投票UPの傾向をモロに反映した結果となっていた。今回はある程度売上があり、30通りがゆえに1点勝負もされやすい2連単がコロナ禍前後でどうなっているのかを集計してみた。

ボートレースは1番人気の期待値が下落傾向

<ボートレース2連単1番人気> 2018年 的中率23.7% 平均払戻319円 回収率75.6% 2019年 的中率24.5% 平均払戻310円 回収率76.0% 2020年 的中率24.6% 平均払戻301円 回収率74.2% 2021年 的中率24.2% 平均払戻303円 回収率73.4%  注目すべきは回収率である。コロナ前の2019年と昨年2021年を比較すると2.6ポイントも下落していたのだ。ボートレースは控除率が25%だが、その25%を引いた75%よりも2020年から下回っている。これは「1番人気の期待値」が悪くなっていることを表している。
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ギリギリまで投票できることが……
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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