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ベンツW140の整備費用が年間100万超え!それでも満足な中古外車オーナー心理とは

W140この1年の維持費報告

出雲大社の参道とW140

出雲大社の参道とW140

 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。  私は今から3年ほど前にメルセデス・ベンツのW140型Sクラスを購入しました。私のW140は、業者オークション評価4.5点。なおかつワンオーナーで、ディーラーの整備記録簿が新車時から残っているという上物だったわけですが、いざ整備工場に出してみたら、ほぼ消耗部品が交換されていない状態ということが判明しました。  とはいうものの、2019年春に購入してから、昨年、すなわち2021年春までの維持費は、車検法定費用を含めて104万円。購入当初、「気持ち悪い部分」があったW140ですが、104万円分の整備を施すことで気持ち悪くない状態に変化したのです。  ちなみにですが、私のW140は4.5点のワンオーナー車というだけあって、錆びているなど修復困難な箇所はなく、“長年交換を怠っていた消耗品を交換する”といったことをした結果、極上中古車へと変貌することが可能でした。ですから、1年前の私は、104万円の整備費をかけたものの、精神的には「満足」と述べたわけです。

直近1年間で整備代150万円

 しかしながら、それから1年後の現在までにかけて、W140にはさらなる費用が発生。去年、「104万円は高いけれども、結果的に満足」などといっていた私が可愛らしく見えてしまうほど、2021年⇒2022年ではさらなる費用がかかってしまいました。  では、W140にいくらかけたのかというと、この1年で約150万円であります。ちなみに、昨年車検を受けたのですが、この150万円には車検の法定費用は含んでいません。  1年前に“完璧”だと思っていたW140ですが、いったいなにに150万円も費やしたのかというと、結局のところ“もっと完璧”を目指してしまったという結論になります。  以前も述べたのですが、W140といった世代のメルセデス・ベンツは、整備すればするほど「良い状態」になる傾向があり、所有していると「さらによい状態」にしたいという欲が出てしまうのです。  2021年までの「104万円」は、主に消耗品でダメな部分を交換したわけですが、2021年⇒2022年の「150万円」は、それ以外の気になっていた部分、ほぼ全てに手を入れた結果であります。  ということで、ここからはこの1年でかけた150万円の内訳を紹介したいと思います。
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車検で交換したもの
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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