エンタメ

「45歳」「母」の元RIZINガール。ただの“ラーメン屋で働く女の人”が大きな夢を叶えるまで

 総合格闘技イベント「RIZIN」の公式ラウンドガール“RIZINガール”を7月で卒業したじゅんこさんが、じつは「45歳」で「」だった——。そんなニュースが先日、大きな話題を呼んだ。Twitterには「見えない」「若々しい」「美魔女」などの声が溢れていた。
じゅんこ

元RIZINガールのじゅんこさん(45歳)

 とはいえ、彼女に関する詳しい情報は、そう多くは出てこない。SNSをのぞいてみれば、福岡在住で天神のラウンジに勤めている様子が見てとれるが、いったい何者なのか。じつは5年前まで「ただの“ラーメン屋で働く女の人”だった」というが……。  今回は、そんな謎多き元RIZINガールのじゅんこさんを直撃した。

「世間には意外と知られていなかった」と実感

RIZINガール

「45歳」「母」のRIZINガールとして話題に(提供写真)

「今回、初めて“公表”したように思われているのですが……“イチナナ”を始めた当初から年齢はもちろん、結婚して子どもがいることも隠しておらず、RIZINガールの自己紹介でも話していました。世間には意外と知られていなかったんだなって」(じゅんこさん、以下同)  思わぬ反響に本人も驚きを隠せないが、じゅんこさんが参加していた“RIZINガール2021”は、ライブ配信アプリ「17LIVE」(ワンセブンライブ/イチナナ )とのコラボレーション企画だった。彼女はアプリ内のイベントを勝ち抜き、RIZINガールのオーディションに出場。見事その座を得たのだとか。 「RIZINガールになれたのは奇跡、自分でも“ありえない”と感じていて。今でも夢の中にいるような感覚です。もともとは“たんなる一般人”なのに、40歳でライブ配信に出会ってから、リスナーさんに導かれるようにここまで来ました」  じゅんこさんは「本当にただの“ラーメン屋で働く女の人”だったんですよ!」と言って笑う。それが、ひょんなきっかけから運命の歯車が動き出す。

“ラーメン屋で働く女の人”に訪れた人生の転機

ラーメン屋で働いていた頃

ラーメン屋で働いていた頃のじゅんこさん(提供写真)

「人生はどこにチャンスが落ちているのかわかりません」  彼女は5年前まで専業主婦だったという。 「よく勘違いされるのですが、わたしは元モデルとか芸能関係ではなくて。当然、“大人のコネ”とかも一切ありません。家と近所のスーパーの往復、ママ友の付き合いをする日々で……」  そんななかで、「テレビで『有吉ジャポン』(TBS系)を見ていて“ライブ配信が稼げるらしい”と知って、やってみたいと思ったんです」とじゅんこさん。今でこそ多くの人に認知されているが、当時は一般的ではなかったことから「そんなにおいしい話があるはずないだろう」と半信半疑だった。それでも“物は試し”とばかりにアプリをインストール。  平凡な毎日が一変するとは、このときは思いもよらなかった。 「ちょうど身内がラーメン屋をオープンするタイミングで。私も店を手伝うことになっていたので、宣伝になればと思って、準備の様子などを公開してみたんです。それが『ラーメン屋の厨房で女の人が博多弁で配信している』と話題になって(笑)。やり始めたばかりでバズッてしまったので、自分でもワケがわからなかったです」  そして、リスナーから求められるかたちで配信するように。フォロワー数はみるみるうちに増えていった(現在は約15万人)。 「ライバーとしてそれなりになってきた頃、ラーメン屋の仕事は辞めることになったんですけどね。その後はライブ配信を中心に生活がまわっていきました」
次のページ
あえて“一般人”としてありのまま…
1
2
3
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ