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輸入車の謎カテゴリ「オーストラリア車」の魅力とは

絶滅したオーストラリア車

フェアレーンギア

 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。  20年ほど前から、世界は「グローバル化」が進んでいますが、その結果、世界中どこへ行っても同じようなクルマが走るようになったといえます。  クルマ好きからすると、そういった街の光景にはやや寂しさを感じてしまうわけですが、20年程前まで、各国では独自のクルマ作りが盛んだったことを考えると、やはりそういった気持は拭えません。  かつてのクルマには、日本車やアメ車、イタ車やフランス車といったように、各国の個性が強く反映されていたといえますが、実はそこには「オーストラリア車」というカテゴリーがあったのです。  しかし、そんなオーストラリア車は、現在ではすでに絶滅。かつて国産車作りが盛んだったオーストラリアは今や、その100%が輸入車となってしまっているのです。  ということで、今回はそんなオーストラリア車をご紹介。特に、黄金時代ともいえる90年代前半の車種を取り上げたいと思います。

オーストラリア車とは

 オーストラリアでは、GMとフォードを中心に現地生産車が作られていましたが、日本からもトヨタや三菱などが現地工場を持っていました。  そして、それらオーストラリア車は、単に「オーストラリアで生産されたクルマ」というだけではなく、オーストラリア独自の開発車両。また、オーストラリア独自のブランドとして、GM傘下の「ホールデン」というブランドがありました。  オーストラリア車の中心は、このホールデンとフォード(フォード・オーストラリア)であるわけですが、90年代のオーストラリア国内では、フォードが優勢だったといえます。  というのも、現地で走っているタクシーの多くは、フォード。ホールデンはそれほど多く見かけなかったのです。タクシー以外でもフォードのほうが多く、全体的なオーストラリアを走るクルマへの印象は、オーストラリアでしか見かけない独特なフォードという印象でした。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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