カーライフ

バブル期には最高2億6000万円!忘れられない「フェラーリF40」の美しいアフターファイアー

カーマニア連載も大団円! 26年間ホントに、ありがとーーー!

「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーで1997年に初代プリウスが発売。その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。あれから26年――。最後はプリウスと同い年のSPA! AUTO CLUBの思い出を振り返りました。当連載は今回で終わり。悔いはありませんが、カーマニア人生はまだまだ続きます
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AUTO CLUB BEST3

清水草一=文 Text by Shimizu Souichi

いつまでも絶えることなくカーマニアでいよう

26年間続いた当連載も、ついに最終回! なにしろ四半世紀ですから、感慨もひとしおだ。連載開始時は、まだ35歳の青年だったのが、61歳になっちゃった! いいかげん終わって当然か。ダッハッハッハ! 連載第1回のタイトルは、「フェラーリを買わないヤツは頭がおかしい!」だった。初めてフェラーリを買って間もない頃で、“フェラーリを買えばシアワセになれる”を教義に掲げる、大乗フェラーリ教を絶賛展開中でした。憧れのSPA!本誌で連載をもらったんだから、できるだけ過激な花火を打ち上げようと意気込んだのでした。 26年間にも及んだ連載だけに、思い出には事欠かないけれど、最大のインパクトは、深夜の東京湾アクアラインで、フェラーリF40とF50に同時試乗したこと! そのあまりの美しさと暴力性に打ち震えました。
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日本での定価は4500万円(税別)だったが、バブル期に最高2億6000万円を付けたフェラーリF40で爆走! 写真/尾形和美

ただ、クライマックスは試乗後だった。全開で走るF40の観賞である。オーナー様にお願いして、自分が乗るカメラカーを、何度も何度もブチ抜いてもらったのだ。あのとき見たF40のアフターファイアー(マフラーから噴き出す炎)の美しさは生涯忘れない。 それまで私は、「いつかはF40が欲しい」と思っていたけれど、あれを境に考えが変わった。F40は、乗るよりも、見ているほうが気持ちイイ! その後フェラーリを合計13台乗り継いだけれど、F40が欲しいと思ったことは一度もない。真のカリスマは手に入れるものではなく、ひざまずくものなのです!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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