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元セクシー女優が「ジュニアアイドルの闇」を暴露。“親の付き添いなし”の危険な現場も

 ファインダー越しの表現者たちは大人の女性だけでなく、一部では10代のうら若き少女たちも活躍中である。“うら若き”と言えど“若い”のレベルは想像を超えていて、義務教育を受ける女の子が水着やコスプレ撮影会を開催するのだから驚く人も多いかと思う。  世間一般では彼女たちを「ジュニアアイドル」と呼び、以前から問題視される界隈だが果たして本当にヤバイ世界なのか?  筆者は女優デビュー以前に「あ、このビジネスはアカン」と思った出来事に直面した。さぁ、言える範囲でジュニアアイドル界隈の闇を暴露していこうじゃないか。

そもそもジュニアアイドルとは

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 ジュニアアイドルとは低年齢層のアイドルを意味し、対象年齢は義務教育中の学生である。活動内容は多岐にわたり、歌やダンスを披露する一般的な“アイドル”や、水着やコスプレを着用する“グラビアの方のアイドル”など様々だ。  ただ、ジュニアアイドルという言葉が使われる場合は後者を指すことが多い。以前はグラビア以上セクシー女優未満と言わんばかりの過激なイメージビデオ(略称・IV)に出演し、ニッチな層から絶大な支持を得ていた時代さえある。2000年代前半は少女IVで溢れていたほど、アイドルの数も多かった。  2010年前後に児童ポルノ法が関係した結果、現在は取り締まりが強化されているジャンル。しかし未成年のDVD出演や活動そのものが禁じられたのではないため、作品はリリースされ続け、未成年を取り扱うIVメーカーも未だなお現役。  日刊SPA!読者のメイン世代からすれば、ジュニアアイドルを懐かしむ者も多いだろう。70~90年代は想像を絶するほどの過激さで、ロリータを支持する雑誌も多数発刊されていたそうだ。

現在のジュニアアイドルの問題点は何か

 2010年以前に発売されたジュニアアイドルのIVは、内容がグラビアアイドル以上だった。面積の小さなマイクロビキニの着用や性行為を匂わせる描写など、やっていることがセクシー女優とほぼ同等では……と思うシーンが炸裂していたからだ。  取り締まりが強化されてからは過激さを売りにできなくなっているが、問題は映像における隠しコマンド的要素があること。販売メーカーによってはユーザーが画面の明るさを調整することで、本来ならば見えてはならない部分を確認できる仕様をわざと作り上げている。  また、ジュニアアイドルの悩ましい点はIVだけでない。水着・コスプレ撮影会に未成年が堂々と出演する件もたびたび物議を醸す。 「相手にするカメラマンは大人の男性、モデルに何かあったらどうするんだ!」 「子どもに水着を着させて人前に出すなんて……親は何を考えているの」  たしかに参加者は大人の男性で、演者は未成年の子ども。個室で大人と子どもが2人きりとなれば誰もが心配になるのは当たり前のことだろう。前回の記事でも説明したように、ルールをいくら設けようが全員素直に従うとは限らない。  過激アングル狙いのカメラマンや、ジュニアアイドルを“アイドル”として見られず、諸々を切り離して考えられない層は一定数いる。現実がまだわかっていない乙女たちに大人の一方的な欲望をぶつけ、搾取することがもう問題なのだ。  仕事内容や演者の年齢、そしてファンの在り方や彼女たちの未来を考えても、改善すべき点が山積みな世界だと私は思う。
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ジュニアアイドル事務所の人間に18歳でおばさん扱いされた過去
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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