更新日:2023年07月23日 13:23
エンタメ

「ネタよりも俺を見てほしい」芸歴25年目マシンガンズが語る、THE SECOND準優勝からの“濃密な日々”

 芸歴16年以上の漫才師たちが1対1で戦う『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』。今年5月に行われたその第1回大会で、数分前のSNSの反響まで取り入れる破天荒な漫才を披露して最終決戦まで勝ち進み、一気に注目を集めたのがマシンガンズだ。
マシンガンズ

マシンガンズ・滝沢秀一さん(左)、西堀亮さん(右)

 芸歴25年、急に忙しくなった2人、滝沢秀一さん@takizawa0914)と西堀亮さん@nishihoriryo)に、大会後の日々を聞いた。

忙しくて「今、何してるかわかんない」

──『THE SECOND』の振り返りはいろんなところで話されていると思いますが、せっかくなのでこのインタビュー(取材日は6/30)では『THE SECOND』以降、1か月強の振り返りもしていただきたくて。 滝沢秀一(以下、滝沢):『THE SECOND』からだいたい40日くらいか。けっこう濃密でしたねえ。これまでを取り返すように、いろんな仕事が入ってきましたから。新聞、雑誌、テレビ、ラジオ……。 ──この1か月ちょっとで、これまでの何年分かの仕事が。 西堀亮(以下、西堀):何年分どころか、24年分の仕事したんじゃないかな。1か月でぜんぶ取り返したんじゃないかね? 滝沢:俺らの芸歴ぎゅっとしたら、この40日に集約されるのかも。 西堀:ほんとに。でもねえ、最初の10日くらいはけっこうたいへんでしたよ。 滝沢:ありがたいことに、ネタを披露する番組がウワーッとあってね。まあ、見ていただいた通り、(『THE SECOND』当日、2回勝ち抜いた最終決戦で披露する)3本目のネタがないような状態でやってたもんで。それだけネタがないのに、ネタ番組に呼んでいただいて。仕方ないんで2つのネタを繰り返しやってました。 西堀:そこで滝沢くんの名言が出ましたよね。ネタ番組が続いたある収録中、バッと俺のほうを見て「今、俺、何してるかわかってない」って。隙間なく仕事が来ちゃったんで、本当にわかんなくなっちゃったみたいで。これまで見たことのない顔をしてましたね。

マシンガンズはイジっていい

マシンガンズ

「机、近づけた方がいいですか? 音入りますか?」(西堀)

マシンガンズ

「それ(ICレコーダー) こっち置いたらいい」(滝沢)とナチュラルに取材陣を気遣ってくれる「イケオジ」ぶりを発揮する二人

──新しい仕事がたくさんある中で、思ったようにいかなかったり、予想しないような場面に遭遇することもあると思いますが。 滝沢:ありますあります。むしろ、わかんないことだらけなのでね、まあその場でどうにかするしかないんですけど。 西堀:関東の芸人は、マシンガンズはイジっていいと知ってるんですよ。たとえば『まいにち大喜利』(YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」にて配信されている動画。マシンガンズは2丁拳銃とともに大喜利回答者として出演)なんかだと、MCのモグライダー芝(大輔)が「マシンガンズはバカにしていい」とわかってるから楽なんですよね。やりやすかった。 ──なるほど。 西堀:でも関西の芸人にしてみれば、「ポッと出だけど芸歴25年の先輩」になるわけですよ。だからそこがちょっと難しいかもな、と思いますね。ただ、滝沢くんが関西の人たちともどんどん仲良くなっているので、もっとやりやすくなっていくのかもしれないです。
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ガクテンソクと記憶がなくなるまで飲んだ
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ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

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