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白州、山崎…高級銘柄の“ハイボール缶”は入手困難。値上がりも期待できる「今買うべきウイスキー」

酒好き必見!今飲むべきウイスキー

ウイスキー

写真はイメージです

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  私は普段、『いいものを買って⇒使って⇒同じ値段か高く売る』ということを実施しているのですが、そうすることによって高級品でも“実質消費額がゼロ円”で楽しむことができるのです。  そういったことを実施するためには、自分が興味ある商品の価格推移を追うことが重要。多くの人は「今の価値」だったり「今人気」というように「今」にばかり目が行ってしまいますが、「過去」はどうだったのか、ということを考えることが大切なのです。つまり、今人気な商品がどのようにして人気になったのかという視点を持つことが、賢い消費につながるといえます。  実際、私は2006年頃、響17年を常飲する一方で、コレクションとして山崎18年や響21年、メルシャン軽井沢ビンテージを購入。ちなみに、軽井沢ビンテージは1万円程度で購入したのですが、2019年に約25万円で売却。また、響21年は家電量販店のポイントで実質0円(売値は約2万円)で購入し、その後約10万円で売却しています。

人気なお酒の変化

 私がお酒を合法的に飲めるようになったのは2006年でありますが、その頃、“人気かつ入手困難”という状態だったのは芋焼酎でした。当時は、芋焼酎ブームといわれており、森伊蔵や村尾、伊佐美といった銘柄がいずれも定価を大きく上回る価格で取引されていたのです。

Amazonで売られている森伊蔵の様子

 現在、そういったポジションといえば、まさにウイスキーでありますが、2006年頃は、だれもウイスキーに注目をしていなかったのです。今人気のウイスキーといえば、サントリーの「山崎」や「響」といった商品でありますが、2010年頃までは、そこら中に売っていました。  例えば、24時間営業の西友のお酒コーナーには、響17年と山崎12年が陳列されており、8800円程度といった価格。それでも誰も見向きもしなかったのです。しかし、今となっては響も山崎も定価で入手困難な大人気商品。現在、響17年は販売休止となっていますが、特にそういった状態とはなっていない山崎12年をとってしても、その実勢価格は約2万6000円(Amazonの価格)。そして、そういった価格でもAmazonのサイト上には「過去1か月で200点以上購入されました」と書かれているのです。

山崎12年は2万6000円以上という価格帯でもAmazonで1ヶ月に数百本が売れている

 つまり、山崎12年は過去価格の3倍以上という相場でありながら、実際に購入する人が“かなりいる”という状態であります。  その一方で、かつて「プレミアム焼酎」といわれていた各銘柄の相場は、2006年当時と比べて安価という状態。例えば、森伊蔵の1800mlは、2006年当時4万円以上という価格で取引(ヤフオク相場)されていましたが、現在Amazonでは約2万円で購入可能です。また、「過去1か月で100点以上購入されました」と記載されており、山崎12年よりも本数が出ていないといえる状態でもあります。  また、白州や山崎といったサントリーの高級銘柄の“ハイボール缶”が近頃登場したわけですが、1本600円という高価格ながら、入手困難状態。メルカリでは、3本2700円(1本あたり900円)という価格でSOLDとなっています。

白州や山崎のハイボール缶は、定価600円以上でも売切れで入手困難

 実は、2010年にも同じような商品「山崎蒸溜所 仕込水割りウイスキー」がコンビニで300円ほどで売られていたのですが、その際はウイスキーへの注目度が低かったため、全く入手困難ではありませんでした。ちなみに、私はその商品を毎日飲んでいたのですが、今の世の中の常識からすると「贅沢な毎日」だったといえるかと思います。  2010年ぐらいまで、「今どきウイスキーは飲まない」とか「ウイスキーはおじいさんのお酒」などと揶揄されていましたが、2020年代の常識では「ウイスキーは誰もが嬉しがる人気商品」に変化したといえるわけです。
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今買うべきウイスキー
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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