欧米人はなぜ雨でも傘を差さないのか?ドイツ人の驚きの言い分「砂糖じゃないから溶けない」――大反響トップ10
反響の大きかった2023年の記事を厳選、ジャンル別にトップ10を発表してきた。今回は該当ジャンルがなかったが実は大人気だった記事を紹介する!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年6月14日 記事は取材時の状況です)
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出入国が緩和されていることもあり、訪日外国人旅行者数はコロナ感染拡大前に戻りつつある。街中で外国人旅行者の姿を目にすることも多くなって久しいが、一つ疑問に感じたことはないだろうか。それは、雨が降っているのに、なぜ欧米人は傘を差さないのか?——。たびたび議論が巻き起こるこのテーマ。欧米といっても国によって違いはあるが、ここではドイツ在住の筆者が、ドイツ人の傘についての意識について検証してみたい。
たしかに日本よりは傘を差している人は少ないが、子供時代をドイツで過ごし、日本暮らしを経て、ドイツに舞い戻った我が夫に言わせると「30年前に比べると、傘を差してる人が多いのでは」とのこと。ん? ということは、このテーマを論じるに至らないではないか!
しかしドイツ人にこの問いをぶつけたところ、十中八九……というより10人中10人が、雨でも傘は差さないと答えた。なんだ、この潔い回答は! では、なぜ差さないのだろうか??
雨が降り出し、傘を差すと、すかさず「砂糖じゃないんだから!」とドイツ人夫に制されたという日本人奥さん。これは、雨に濡れても砂糖のように溶けないから差す必要もないよ、ということらしい。
この旦那さんのみの格言かと思いきや、家に遊びに来た子供に傘を薦めたとき「Ich bin nicht aus Zucker(僕は砂糖でできてない)」と断られたので、ドイツではポピュラーな一節であるようだ。
もちろん溶けないし! なぜ急に砂糖?と気になる点はさておき、それくらい傘の必要性を感じていないことがわかる。
それを裏付けるさらなるこんな意見も。
「朝から雨が降っていれば別だが、天気予報で雨が降るとわかっていても、傘を持って行かない」
「傘を持つのが面倒だし、そもそも天気予報は当たらない(結構当たっていると思うのだが…)」
「もし降ったとしても、上着にフードがついているから、それをかぶれば良い(布製であっても!)」
「傘を使うと、手が塞がってしまうし、雨があがった後、濡れた傘を持ち歩くのがうっとうしい」
それより何より衝撃を受けたのが、「雨は水だから。濡れても何の害もない」という究極の発言! そう、ドイツ人は、雨で濡れることに抵抗がないのだ。
雨が降っても砂糖じゃないから溶けない
「濡れた傘を持ち歩くのがうっとうしい」
編集プロダクション勤務を経て、1996年よりフリーライターとなり、情報誌や単行本の取材・ライティングを担当。2007年、ドイツ・フランクフルトに拠点を移してからは、生活に密着したドイツ情報、自分の好きなドイツのモノゴト(カフェ、パン、子育てetc…)を発信するほか、ドイツで活躍する日本人のインタビューを行う。世界100カ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
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