[平成生まれOL]が課長補佐にオトされた理由
’12年の新入社員が入ってきて数か月、「自分には手が届かない」とあきらめている人も多かろう。だが、その生態をしっかり把握して臨めば、’12年女子も陥落できるはず!
◆過剰適応してしまうのはプライベートも同様!?
田中優子さん(仮名)22歳・菓子メーカー
就職超氷河期の世代だけに、お茶汲み・コピー取り要員の採用でも「拾ってもらっただけありがたい」と淡々と話すのは菓子メーカーに勤める田中さんだ。
「残業も多くてアルバイトなら逃げ出すほどの激務みたいけど、再就職も難しいから頑張るしかない。もちろん、一日でも早く会社の役に立ちたいから、研修なしの初日からの残業も必死で食らいついていました。でも、少しストレスの捌け口が欲しかったのかも」
入社早々挫けそうになっていた彼女をオトしたのは、同じ部署内の課長補佐であるSさんの何げない優しさだった。
「データ打ち込みの残業で心身ともに疲弊しているときの『手伝うよ』の一言でつい……。正直な話、Sさんはゴリラ系男性で全然好みじゃなかったです。大学時代から付き合っている彼氏もいたけど、全然会えてなくて寂しさや虚しさやいろいろ重なって……」
その夜、仕事上がりに2人で会社近くの安居酒屋に飲みに行き、「『つらいのは仕方ないよね』と、完全に『我慢のないゆとり』扱いだったけど、ゆとり扱いに乗っかっちゃったほうが楽だから、否定もしませんでした」
帰り道「もっと頼ってくれていいんだよ」と抱き締められ、そのままホテルへ。ただし、好みでもなかったので、関係は一度きりで終止符を打つことに。
「彼は続けたそうだったけど、私は疲れ切っていて誰でもいいから優しくしてほしかっただけ。それに、愚痴に付き合ってくれたし、彼が求めているなら頑なに断るよりも希望に応えてあげたほうが波風が立たないかな~とも思って。『仕事に疲れて上司に頼りたがっているゆとり』を演じきりました。結果的には、私が彼を利用したことになるのかな。でも、ちょっとこちらが誘いに乗ったからって気を許したとは思わないでほしいですよね」
話をよく聞いて、求められた役割を必死に演じるのはプライベートでも同じ。でも、決して心を許しているわけではない。手ごわいと言えば手ごわいが、一夜の相手と割り切るなら、その「過剰適応」に乗っかって口説いてみるのもアリかも!?
モデル/佐藤あずさちゃん
― 新人[平成生まれOL]が簡単にオチる凄技【7】 ―
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