「DVDを1万枚売らなければ即解雇」お笑いトリオ・グランジの知られざる苦労とは【後編】
DVDを1万枚売らなければ即解雇、猶予は半年。そんな崖っぷちに立たされた男たちがいる。佐藤大、遠山大輔、五明拓弥によるお笑いトリオ、グランジだ。お笑いDVDではなくても、アーティストやタレントのDVD、ヒット映画のセルDVDとて「1万枚を超えるのはなかなか難しい」と言われる昨今、見事に「グランジDVD1万枚プロジェクト」と銘打った企画を達成し、芸人として最大のピンチを乗り越えた3人。そんな彼らが1万枚の先に見た景色とは……?
⇒【前編】『1万枚達成までの軌跡』https://nikkan-spa.jp/659071
――DVDが1万枚売れたことで、かなり反響もあったんじゃないですか?
佐藤:ようやく吉本のタレントとしてスタートをきれましたね。
遠山:それまではうちらなんて社員2年目の奴に挨拶されないとか、タメ口使われるとかガンガンありましたからね!もうそんなことはないでしょう。登り詰めました。ありがとうございます。
佐藤:早い、早い!芸人仲間は『なんだよ、クビにならなかったのかよ』なんて感じだったんですけど、一応ライバルですからね。芸人なりの祝電ですかね。
遠山:博多華丸・大吉さんとかは企画についてブログに書いてくださったり、ラジオでもオープニングトークで僕らのこと話してくれたり。他にもいろんな芸人さんとかアーティストに祝福されて、マジでありがたかったですね。
五明:それと同時に社内に貼ってあったグランジのポスターが剥がされてたのはちょっと寂しかったですね……。
佐藤:達成した翌日に剥がされて、グルグルに丸められて捨ててありましたね(笑)。もうちょっと貼っといてくれてもいいのに、俺の目の前で剥がしてましたから!
――6月21日にはよみうりランドで企画達成記念のライブが行われるそうですね。
遠山:500組1000名様ご招待!無料です。
佐藤:皆さんの現金を集めた結果なんで、消費者に還元ですね(笑)。僕らが還元できるのは面白さだけなんで、楽しいエンターテイメントができたらなと思います。
遠山:ファン感謝祭って、あまり僕ら芸人も言い慣れない言葉ですけど、本当にありがたいって気持ちはあるんで、キスぐらいなら……AVとかで『××感謝祭』とかあるじゃないですか。そんなんで良いと思います!ビニールシート敷いて裸で待ってるんで。
佐藤:お前これ記事に載ったら終わりだよ?でも、要は何でもしますってことです!
五明:僕ら以外にも仲のいい芸人を呼んで、お祭り的なことをするので、是非足を運んでいただきたいです。もしつまらないなと思ったら、よみうりランドのジェットコースターに乗っていただいても構いません(笑)。
――最後になりますが、1万枚以上のDVDを売って、ズバリいくら儲かったんですか?
佐藤:今現在は2万円です。
遠山:税金引いて1万8000円ですかね……。
五明:まあ今後いくら入ってくるかは分かりませんけど、ハリガネロックのユウキロックさんが計算してくれたら、『多くて36万円、少なくて26万円や』と。
佐藤:『これを売れば金持ちになれます』って、騙されて情報商材売ってるのと一緒ですよ!!
苦境を乗り越えたグランジの3人だが、芸能界のトップに登り詰めるにはまだまだ険しい道が待っているようだ……。まずはよみうりランドでその勇姿を目に焼き付けろ!
【グランジ】
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いトリオ。当初は遠山大輔(中)と佐藤大(右)によるコンビだったが、2005年に五明拓弥(左)が加わりトリオになる。2013年発売の『グランジ BEST NETA LIVE』が半年で出荷数1万枚を記録
<取材・文/日刊SPA!取材班>
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