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ドラマ『孤独のグルメ』に加え、原作マンガ最新作も発表

孤独のグルメ

深夜、視聴者の胃袋を刺激し続けてきた“松重五郎”の食いっぷりは今作も健在だ

 一風変わったドラマが放送されることでドラマ好きの間では毎クール注目されているテレビ東京の深夜枠。ゴールデンタイムかと見まがう瑛太&松田龍平のコンビで人気を呼んだ『まほろ駅前番外地』のような直球勝負の骨太の作品から、街のゲームセンターを舞台にTVゲームの栄枯盛衰を描いた『ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史』、今クールも高級腕時計や鞄など男の嗜好品の薀蓄をひたすら紹介する『俺のダンディズム』など挑戦的かつ画期的な企画で話題だ。  そんなテレビ東京の深夜枠においてもカルト的な人気を誇り、既に3クール放送されているドラマが『孤独のグルメ』だ。2012年の放送開始以来、じわじわと口コミで話題を呼びSEASON1(2012年1月クール)、SEASON2(2012年10月クール)、SEASON3(2013年7月クール)と経て、その最新作『孤独のグルメ SEASON4』が7月9日(水)にスタートされることが発表された。  原作は週刊SPA!に不定期連載されているマンガ『孤独のグルメ』(原作/久住昌之、作画/谷口ジロー)。94年~96年にSPA!の兄弟誌にあたる『PANJA』(現在休刊)で連載が開始されて以来、知る人ぞ知るグルメマンガとして評判を呼び、97年に単行本化、00年には文庫化されるなど、長い間愛され続けてきた作品だ。08年にSPA!で連載が復活すると人気再燃。現在、単行本、文庫版、現在発売中の新装版で累計40万部を突破しているベストセラーマンガだ。
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現在、手軽に手に入る原作本、『孤独のグルメ【新装版】』(扶桑社刊)

 個人で貿易商を営む主人公、井之頭五郎が仕事で訪れた土地で飯を食う。 『孤独のグルメ』のストーリーは大ざっぱに表現すれば、この一言で事足りる。しかし、B級感あふれる渋い店のチョイス、食欲をそそる写実的な料理の描写、そして何より清々しいまでの五郎の食いっぷりなど、この作品が醸し出す独特の空気感は、原作を知らない若い世代にも評判を呼んだ。  とくにドラマのSEASON1から五郎役を演じる俳優・松重豊さんの原作を忠実に再現した恐るべき食いっぷりは“夜食テロ”なる言葉を生み、ファンの間では小腹の減る深夜、Twitter上で“五郎の今晩のメシ”を話題にすることが定番となっている。また熱心なファンの中には自ら“聖地巡礼”と称してドラマで登場した店舗を訪問、五郎と同じ料理を注文してブログにアップするような人間も現れ、そのカルト的な人気はシリーズを経るごとに高まっている。  そんなドラマ『孤独のグルメ』で主人公・五郎を“怪演”する松重豊さん、既に3クールで36回店舗を食べ尽くしたご本人は至ってマイペース。 「人間ドックで何もひっかからなかったので、またやることにしました。51歳にもなると食が細くなってきましたので、食べるシーンは“吹き替え”をお願いするかもしれません。それでもよければ、寝間着に着替えて歯を磨いてからご覧下さい」  と“夜食テロ”と叫ぶマニアをあざ笑うかのような発言。
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登場する店は居酒屋、中華料理、エスニックほか様々。そのバラエティーに富んだラインナップも楽しみの一つ

 ドラマ最新作に原作者の久住昌之さんも「『孤独のグルメ』は普通のドラマの何倍も手間がかかっていて、制作スタッフはネットに頼らずに自分の足で汗を流してお店を探しています。視聴者の裾野がじわじわと広がっているのは、原作マンガの売れ方とも似ていて、とてもありがたいことです」と手ごたえを感じているそう。 「Seasonも3回目になり、松重さんもすっかり“松重五郎”のスタイルを確立したし、スタッフも孤独のグルメ流の“決してはしゃがない演出”が安定しました。ボクもそれを見習い、“全身全霊を込めて肩の力を抜く”姿勢で台詞を作っていこうと思います」と話す久住さんからうれしいプレゼント。新作2話が週刊SPA!6/10号(6/3発売)、SPA!6/17号(6/10発売)にて2週連続で掲載が決定! ファンは原作マンガの最新作を読みながら、ドラマの開始を待つべし。 ●ドラマ最新シリーズ 『孤独のグルメ SEASON4』は 7/9(水)11:58よりテレビ東京系にてスタート ●原作本『孤独のグルメ【新装版】』もじわじわと人気継続中 (C)テレビ東京/扶桑社 <取材・文/日刊SPA!編集部>
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異色のグルメドラマ

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