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さまざまな“美少女”を堪能できる美術展が青森で開催中

美少女の美術史 少女について考えるための16の事柄

青森県立美術館(青森市)で開催中

 美少女――。グラビア、漫画、アニメなど、現代だけのカルチャーと思いきや、美少女は古くから美術の題材にされてきたという。いま、青森県立美術館において、少女に特化した作品展「美少女の美術史 少女について考えるための16の事柄」が開催されている。 「美少女というテーマなので、男性の方が多いと思いきや、7割ほどは女性の方です」と語るのは、案内してくれた青森県立美術館の学芸主幹の工藤健志さん。7月12日にスタートし、来場者数は5000人を突破したという。 「今回、110名もの作家さんの300点を越える数多くの作品を展示させていただいていますが、江戸時代から現代まで、さまざまな“美少女”が並びます。それも、年代ごとではなく、テーマごとにです。なので、古い時代から現代の作品までがないまぜになっているのでとても面白く見られると思いますよ」
美少女の美術史 少女について考えるための16の事柄

入り口では、巨大なアートが存在感を出す。タカノ綾「精霊船にのって」

※作家一覧は、以下HPより。 http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/60/  たとえば「音楽と少女」という取り合わせは昔から題材にされており、バイオリンを弾く少女、琴を弾く少女といった昭和初期の作品から、現在の初音ミクまで多数である。さらに、「魔法少女と変身願望」といえば赤塚不二夫の「ひみつのアッコちゃん」を始め、現代のアニメや漫画では欠かすことができない存在となっている。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=687059  そのほか、みどころなのは、美術館でしか見られない映像作品だ。太宰治原作の「女生徒」。自意識に悩む少女の心のうちがアニメーションで描かれており、少女へ焦がれる人、かつて少女だった人たちが考えさせられる作品である。
美少女の美術史 少女について考えるための16の事柄

青森出身・太宰治原作「女生徒」より

 この美術展を見終わった頃には、“少女”というものに感情移入し、複雑な気持ちになってしまった。少女とは、はかない存在であり、内面が悩ましくもあり、外見はとにかく美しい。だからこそいつの時代もこうして芸術家のテーマにされてきたのだろう。  決して変わった嗜好ではなく、誰もが“少女”という存在に憧れを抱いている。存分に堪能するなら、ぜひ足を運んでほしい。 ●「美少女の美術史 少女について考えるための16の事柄」展 青森県立美術館 7月12日~9月7日 特設サイト(http://bishojo.info/) ~静岡、島根でも開催!~ 静岡県立美術館 9月20日~11月16日 島根県立石見美術館 12月13日~2015年2月16日 <取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
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