カメラ内蔵のラジコンが続々登場。携帯電話の技術が後押し
―[進化する[カメラ付きラジコン]]―
空で、地上で……見たこともないような映像が撮れる! ラジコンに搭載されたカメラを見ながら、本体の操作を存分に楽しむ。大人をも夢中にさせてやまない最先端のラジコンを、一挙に紹介!
◆カメラからの映像がラジコンを面白くする!
今やカメラを内蔵したラジコンが珍しくない。ラジコン目線の情景が、手元のスマホに送られてきて、その映像を見ながら操作できるラジコンすらある。映像は新鮮そのもの。テレビ番組やCM制作の現場でもラジコンで撮った空撮映像がブームだ。
そうした最先端のラジコンの現状を、ラジコン業界大手・京商の岸本晃一氏は次のように語る。
「意外かもしれませんが、携帯電話やデジカメなどに使われるモーターやセンサーをラジコンに転用することでラジコンが一気に小型化し、高性能につながったんですよ」
例えば携帯電話のバイブレーション機能に使われるモーターがラジコンの動力用に利用されたり、デジカメの手ブレ補正機構に使われるジャイロシステムが姿勢制御に使われたりする。こうした転用により、小型でかつ安価、しかも高性能なラジコンを開発可能にしたのだ。デジカメが小型軽量化し、ラジコンに積めるようになったことももちろん、大きな要因だ。
「今後は、ヘッドマウントディスプレイを装着して、ラジコンから送られてくる映像を見ながら操縦するのがトレンドになるかもしれません。世界中でベンチャー企業が参入しているので、高性能化はさらに加速していくのではないでしょうか」
ラジコンの進化は、いまだとどまることを知らなそうだ。
◆誰もが簡単に自在に操作できるヘリラジ「Parrot AR.Drone 2.0」
複数ローター(プロペラ)を備えたクワッドヘリ型のラジコンを、マニアではない一般ユーザーにも手軽に使えるようにした最初期のシリーズ。とにかく操作が簡単なのが特徴。コントローラーとなるスマホやタブレットの「TAKEOFF」ボタンを押せば勝手に離陸し、ホバリングが始まる。機体正面に搭載されたカメラが捉えた映像は、リアルタイムに手元のスマホに転送され、機体を見ずに映像を見ながら操作できる。
価格:3万8880円(税込み)
カメラ:1280×720ドット(HD動画)
駆動時間:約12分
サイズ/重量:幅52×奥行き515×高さ11.5mm/重量455g

―[進化する[カメラ付きラジコン]]―
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『AR.Drone 2.0 Power Edition』 「HDバッテリー」×2本、「カラープロペラ」×3色同梱 ![]() |
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