盗撮犯は男とは限らないその手口。小型カメラがペットボトルやスニーカーに
デジタルカメラの小型化、高性能化が進むなか、盗撮犯の手口がますます巧妙になってきています。
ネット通販では国内外問わず、防犯名目で販売されている小型カメラが多数存在しますが、なかにはスパイカメラなんてダイレクトな名称で販売されている製品もあります。
最近ニュースにもなったカーリモコン型カメラなんてカワイイ物。ボールペンやライター、消しゴム、モバイルバッテリーといった小物から、メガネ、服のボタンといった、身に着けていても違和感がない身近な製品も存在しています。
なかでも、ぱっと見わかりにくいのがペットボトル型飲料風カメラ。見た目はペットボトル飲料ソックリで、実際に飲むことも可能。机の上に置いてあっても違和感はありません。
まさかペットボトル飲料が盗撮カメラだったなんて!と思っても後の祭りです。ペットボトルを覗き込んだときには、すでに撮影されているのです。ちなみに、ペットボトル以外にも、マイボトルとして流通しているサーモボトル型や缶飲料型なんて盗撮カメラも存在しています。
しかしこの手の製品は、よく見ればどこかしら違和感があり、見抜くことも可能です。
こういった市販のカメラで盗撮をしている盗撮犯もいますが、ガチの盗撮犯は小型カメラユニットを使い、自作しているそうです。
例えば、過去にはカメラ付きスニーカーといった、いかにも盗撮に使うために生まれたようなスニーカーが販売されていたことがありますが、オリジナルメーカー製のスニーカーなので靴マニアにはすぐに見抜かれてしまうと言います(現在ではカメラ付きスニーカーは公には販売されていません)。
しかし、筆者が取材した盗撮マニアは、フリマサイト等で履き古したスニーカーを購入し、そこにカメラを仕込んでいるそうです。使い古したスニーカーだからこそ、傷や汚れがあり、カメラをカモフラージュできるというわけです。
最近は、革靴だけでなくスニーカーで出社する人も増えたため、スーツにスニーカーでも違和感がなく、感づかれることなく通勤時間帯に盗撮ができると言います。
さらに凶悪なのが、夏用のサンダル型盗撮シューズ。靴底を加工してカメラを忍ばせる作りになっているそうです。夏場にサンダルなら、普段使いから海水浴場やプールなどで履いていても違和感がないため、簡単に盗撮できるのです。
ペットボトル飲料に模した小型カメラの見分け方
わざわざフリマサイトで使い古しのスニーカーを購入し改造
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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