“空飛ぶクルマ”を作る企業が求める人材。ラジコンマニア、自衛隊パイロットetc.
日常に何気ないる商品やサービスの裏には、知られざる逸話や並々ならぬ努力が隠されていた……。そんな“実はスゴい”エピソードを持つ企業を紹介する連載企画第4回目は、空飛ぶクルマで日本の交通網に革命を起こそうとしている株式会社スカイドライブ(東京オフィス/東京都新宿区)。前編では、空飛ぶクルマの構想から有人飛行に至るまでの話を聞いた。今回はその後編として、株式会社スカイドライブ代表取締役CEO、福澤知浩氏に同社の人材にスポットを当てて、話を伺った。
前回は、空飛ぶクルマそのものに焦点を当てたが、今回は同社に集まるメンバーに注目してみよう。
株式会社スカイドライブ代表取締役CEOの福澤知浩氏は、自動車、自転車、飛行機など、ありとあらゆる乗り物が好きな子どもだった。東京大学工学部を卒業し、’10年にトヨタ自動車に入社。自動車部品のグローバル調達に携わり業務効率やコストの改善に取り組むかたわら、’14年に有志団体CARTIVATOR(カーティベーター)に参加。そこには、同業・他業種問わず、福澤氏のように乗り物に熱い情熱を持つメンバーが集まっていたという。
「CARTIVATORにもトヨタ社内にも、新しいモビリティをつくりたいという人が多かった。CARTIVATORで今までにないモビリティの構想について話し合った際、多くの案が出たなかで、みんながもっとも惹かれたのが空飛ぶクルマでした。そうした経緯で、空飛ぶクルマの開発計画が徐々に具体性を帯びていきました」
その後、福澤氏は’17年に独立し、製造業の経営コンサルティング会社を設立。20社以上の経営改善を実施し、’18年7月、株式会社スカイドライブの代表取締役に就任した。現在は、愛知県豊田市の研究開発センターや福島県のテストフィールドを拠点に、有人機モデルの開発を進めている。
スカイドライブにおける福澤氏の役割は、資金調達や官民連携をはじめとする全体の調整役だ。現在の業務においても、トヨタ時代の経験が存分に生きているという。
「トヨタの調達部門においては、仕入先や現場など、各ジャンルの人とのコミュニケーションが重要な仕事です。そうした調整の業務を通じて、ものづくりの全体像をつかみ、渉外力も高まったと思います。なにせ、ラインが1分止まるだけで億単位の損失になってしまうので、『なにがなんでもラインを止めないぞ!』という意気込みで問題解決にあたりました。ときには、現場の意見を反映して設計変更にいたるケースもありました」
有志団体CARTIVATORから“空飛ぶクルマ”の開発がスタート
トヨタ時代の経験を生かして調整役を担う
様々なメディア媒体で活躍する編集プロダクション「清談社」所属の編集・ライター。商品検証企画から潜入取材まで幅広く手がける。
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