与沢翼、海外で豪華生活を満喫。家賃200万円、高級家具に3000万円も
―[与沢翼のシンガポール暮らし]―
昨年4月に約3億5000万円の法人税未納が発覚し、経営破綻状態と発表した与沢翼氏。「秒速で1億円稼ぐ」と豪語し、高級車に美女をはべらせ、バブル時代を彷彿とさせるような豪遊ぶりを見せつけていた彼の凋落を見て、「秒速で1億稼ぐ男、秒速で破産寸前!」「税金支払いで自宅も差し押さえ。与沢翼、ホームレス化!」など、数々のメディアが報じたのも覚えているだろう。
もはや表舞台からは姿を消したのかと思われていた与沢氏だが、なんと昨年12月に海外へ移住を果たしていた。行った先は、アジアきっての金融大国・シンガポール。その移住の真意や現在の生活ぶりを知るべく、SPA!取材班が密着取材を決行した!
シンガポール最高級と言われる56階建てマンション「オーチャード・レジデンス」。その最上層49階に与沢氏は居を構えていた。
「今の家賃は200万円。新居に住むにあたって3000万円近くの家具を買ってしまいました」と笑う与沢氏。その豪奢な住まいは、かつての自宅と何の変わりもない。そこで、まず今回のシンガポール移住の真意について直撃した。
「一部では『与沢翼が移住したのは、海外に資産を隠したから』なんて言われていますが、全部ウソです。移住の一番の理由は、税金ですね。ご存じのとおり、私は税金で痛い目に遭いましたから、二度と同じミスをしたくなかった。そこで、税制を調べていたら、シンガポールは日本よりも圧倒的に税率が低いことを知ったんです。事業をやるなら、日本よりこっちのほうが絶対に得ですから。それに、現在活況なアジアの市場で勝負するなら、シンガポールは地の利もありますしね」
◆資金ショートから奇跡の大復活!
だが、与沢氏が実質破綻状態に追い込まれた要因である、3億円超の法人税はどうしたのか?
「これは、昨年10月にすべて完済しました。確かに、当初3億5000万円もの法人税を払うお金はもうありませんでした。会社が倒産したら法人税の納付義務はなくなるので、正直、倒産させてしまえば簡単だったんです。でも、絶対に倒産だけはしたくなかった。会社を倒産させたという悪いイメージがついてしまいますし、3台の高級車、5つの高級住宅、資産のある法人などもありましたから、これらを売却していけば、ギリギリ法人税を払えるのではないかと思った。だったら最後まで責任を持って、自分でできるところまで処理をしようと思ったんです」
滞納分は毎月分納し続け、昨年10月時点で、残り約1億2000万円まで減っていた。
「その時点でもう資産はほぼ売り払っていて、これ以上は返せるアテがなかった。そんなとき、知人から“法人税の還付金”について教えてもらったんです。私の会社は8月決算でその年度は大赤字でしたから、ちょうど1億2000万円ほどの還付金が見込めたんです。ただ、本当に還付金が戻ってくるのかはわからなかったので、かなり賭けでしたけどね。もしもっと還付金が少なかったり、仮に還付されなかったら、本当に倒産するしかなかったですね」
ただ、一部では「計画倒産なのではないか」と疑われていた。
「そもそも計画倒産とは、銀行から融資を受けていたり、ツケで物品を買っていたりと、債権者がいるもの。私のケースは税金の未納であって、会社は黒字経営だし、出資も融資も受けていないばかりか、買掛による取引もなかった。だから、そもそも計画倒産という指摘は根本的にありえません。それにもし本当に計画倒産するんだったら、法人税を1円も払わずに倒産させていますよ(笑)」
◆シンガポールでデイトレーダーに転身!
何とかギリギリのところで踏みとどまり、すべての手続が終了後、シンガポールへ移住を決意。だが、やはり驚きなのは、一時一文なしと報じられたのに家賃200万円の家に住み、高級家具に3000万円近く費やすその経済力。いったいどんなカラクリが?
「ホームページなどのアフィリエイト収入や企業のPR、講演などの各種出演料。あとは、株式投資とカジノで、毎月1500万円は稼いでいます。マリーナ・ベイ・サンズには5万シンガポールドル(約450万円)以上をデポジットすると会員になれるVIP用の『PAIZA』というグレードがあるんです。私も会員になっているのですが、ここは普通のカジノよりもレートが高く儲けやすい。1か月で2500万円稼いだこともありますよ」
だが、与沢氏が今何より力を入れているのが株式投資。トレード自体は一日1時間程度だが、それ以外に毎日16時間、株式投資の勉強に割いているという。
「今一番の目標は、超一流のトレーダーになること。’12 年12月に8000円台だった日経平均株価が2年数か月で2.5倍の2万円になったことからもわかるように、今投資は追い風が吹いています。この波を逃す手はないですよ」
その言葉を裏づけるかのように、先日もソフトバンク株を大量購入して、利益をあげたという。
「ソフトバンクが7100円台のときに合計6000株、4300万円ほど買いました。そのとき私が立てた予測は、『7450円程度まで90%の確率で上昇するだろう。さらに上昇する確率は45%で、7500円をブレイクしたら、次は8200円まで80%の確率で上昇する』というものでした。実際、このあと株価は予想どおりに上がり、4月13日には104万円、15日には70万円と、毎日50万~100万円程度の利益を確定させています。勝っても浮かれず、負けても臆せず、技術を磨き続けるだけですね」
取材・文・撮影/藤村はるな 横山薫(本誌) ハッシュタグ