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与沢翼が注目する「成長性があり割安なバリューグロース株」とは?

◆2021年はバリュー株が見直される年になるかもしれない

※取材は2020年11月5日に行い、株価などのデータは11月20日終値時点のもの
与沢翼

与沢翼

 2020年は、株の教科書的には買ってはならないとされる割高な銘柄が買われ続けた。 「成長性が高いスターグロース株を買わないと儲からず、バリュー株(PERやPBRなどの面で割安な株)にはコロナ前の水準をいまだ回復できない銘柄が多くあります。伝統的なバリュー投資家は苦労の割に儲からない忍耐の1年だったと思います。米国市場を見ても、アップル、アマゾン、グーグルなどを含むナスダック100指数に代表されるハイテク株がほかの銘柄の資金を飲み込むように上昇して引っ張った相場でした。  私は10月が変化の分岐点で、大きな節目、転換点だった可能性はあると感じます。未来は誰にも読めませんが、2021年でグロースとバリューの比重的な逆転が起きる可能性は意識しないといけません。そうなると教科書通りの考え方が役に立ってきます。兼業で相場に張り付いて見ていられない人や株価の動きを気にしたくない人は、2021年に向けて大型株やバリュー株を仕込むという発想も一考に値すると思います」  実際、11月以降、日経平均は29年ぶりの高値を更新している。今までコロナで見放されていた大型株に資金が集まって上昇している。 「菅政権による携帯電話料金値下げ圧力によって売上・利益が減少するのではないかとの思惑で株価が下げ基調になっていたKDDIやソフトバンクなどの携帯会社や自社株買いやドコモの子会社化が好感された日本電信電話などはそもそも高収益であることに変わりなく、通信株はコロナ渦でも通じる銘柄です。またこれらの銘柄は日経平均のPER20倍前後、PBR1.2倍前後と比較しても割安であり注目に値します」

◆「スターグロース株の集中投資」と「バリュー株の見直し」という両軸の戦略

 2020年相場の主役となり、与沢氏も注目して頻繁に売買していたスターグロース株に「チェンジ」という銘柄がある。 「流動性と出来高が常時大きかったので、大きいロットでも出し入れ簡単で好んでいた」という。コロナショックから約6倍までジワジワと上がり続けた銘柄だ。11月13日に2020年9月期決算が発表され、過去最高益を達成。新しく始まる今期も会社計画は増収増益だ。 「第二、第三のチェンジを探し、2021年も引き続きスターグロース株に集中投資をしたい。それと、市場の揺り戻しから2021年には見直される可能性のあるバリュー株への投資。この両軸が大別した戦略となります。  資産運用としての投資であれば、今はバリュー株のほうが安全だと思います。一方、短期で値幅を取りたいならグロース株もやる必要があります」
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成長性があり、まだ割安なバリューグロース株を狙う
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