最強のサイバー攻撃「ロジックボム」とは?
官公庁や企業がウイルスに感染し、情報などが抜き取られるサイバー攻撃が相次いでいる。しかし、サイバー空間での覇権争いはすでに始まっているのだ。
そして、今もっとも恐ろしいとされているサイバー攻撃の手口が、アメリカのブッシュ前政権でサイバー・セキュリティ担当大統領特別補佐官を務めたリチャード・クラーク氏が昨年出版した手記『サイバー・ウォー』(邦訳『世界サイバー戦争』)で紹介されている「ロジックボム」という手法だ。
ロジックボムとは、ハッキングなどで不正侵入するのではなく、システムやチップなどの製造過程であらかじめ悪意のあるプログラムを潜ませておくこと。いざ有事となった場合、外部からの指令でプログラムが起動する仕組みだ。
「軍事システム、あるいは発電所や鉄道網、航空管制などの重要インフラのシステムにロジックボムが仕込まれていて、そこが暴走すれば戦争どころではないわけです。いくら強力な軍事力を持っていても、勝てないでしょう。製造段階でトラップドアを仕込んでいても同じです。まるでSF映画のような話ですが、米サイバー・セキュリティの責任者だった人物が、その危険性をハッキリと断言しているということは、決して無視できない話です」(軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏)
※【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/105626
ロジックボムを仕掛けやすい国とは?
― サイバー戦争に日本は敗北まっしぐら【3】 ―
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