更新日:2022年08月30日 23:50
ライフ

正論であっても、例を間違うと頭の弱い人に伝わらない【ひろゆきのネット炎上観察記】

― ひろゆきのネット炎上観察記 ― ●日本は海外の発明をパクる、にネット上でツッコミの嵐 「日本は海外の発明を無視し、数か月後に日本製として真似を始める。でも、最終的にオリジナルに負ける」。そんな投稿をしたグーグルのエンジニアFrançoisChollet氏のツイッターが話題だ。ネット上では「ぐうの音も出ない」という意見もあるが、「mixiのほうが古いんですが」など、同氏が挙げた例にツッコミも出るなど賛否両論が巻き起こっている ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1345228 ツイート

正論であっても、例を間違うと頭の弱い人に伝わらない

 世の中では、「伝え方が大事」とはよく言われていて、本とかも話題になっていたりしますけど、そもそも頭の弱い人に対して何かを伝えるときに、伝え方が悪いと相手が理解できないことがあるんですよね。逆に同じことを伝えていても、伝え方がうまいと、頭の弱い人を簡単にコントロールできるってことだったりもするわけです。。。  ちょっと前に、「誰に食わせてもらってるんだ」ではなく「お前が好きで良いものを食ベさせたいから一生懸命働いてるのに、その言い方は酷い」と言ったら奥さんが怒るのをやめたので言い方は丁寧なのがいい、といった内容のツイートが話題になっていたんですけど、これが伝え方の上手な例ですね。  そんなわけで、グーグルで働きつつも東大のISIの研究員を務めていて日本語が使えるKeras開発者の人が、ツイッター上で日本のウェブサービスについての感想を書いていたのですが、「時系列的にはミクシィはフェイスブックじゃなくて、オーカットのパクリじゃね?」とかツッコミを喰らいまくっているのですね。  『ニコニコ動画』に関しても、ユーチューブにコメントを載せるところからスタートしてるので、そもそもパクりにすらなってなくてコバンザメみたいなサービスでして、当初はまねすらできていなかったのですよね。。。ユーチューブに接続を拒否されるようになって、仕方なく動画アップロードサービスをつけたぐらいで、デザインとアイデアで当時の日本では普及しましたけど、現在はユーチューブ全盛だよねってのはおっしゃる通りだと思います。。。
次のページ right-delta
海外のビジネスモデルを持ってくるのは、日本でよくあること
1
2
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

仕事やプライベートで言葉に困ったとき…ひろゆきなら、こう言う!
50のシチュエーション別に超具体的な「言い換え術」を伝授。


ざんねんなインターネット

日本のインターネット上で起こる様々な炎上事件や犯罪行為をどう見てきたのか? 満を持して出す、本気の「インターネット批評本」!


僕が親ならこう育てるね

2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏の新刊は“教育&子育て論” ※本の著者印税は、児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられます。


記事一覧へ
おすすめ記事