嵐のまえの“サバイバー・シリーズ”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第144回
1993年の最後のPPV“サバイバー・シリーズ”は、登場人物たちのそれぞれの思惑と利害関係が交錯した群雄割拠のイベントだった(1993年11月24日=マサチューセッツ州ボストン、ボストン・ガーデン)。
1987年の第1回大会から数えて7回めの開催となった“サバイバー・シリーズ”は、そのオリジナル・テーマであるイリミネーション・マッチが4試合ラインナップされた。
第1試合のランディ・サベージ&レーザー・ラモン(スコット・ホール)&123・キッド(ショーン・ウォルトマン)&マーティー・ジャネッティ対ディーゼル(ケビン・ナッシュ)&IRS(マイク・ロトンド)&リック・マーテル&アダム・ボムのイリミネーション・マッチは、キッドとジャネッティーの2選手が生き残りに成功。90年代後半のWWE対WCWの“月曜TV戦争”のキーパーソンズとなるナッシュ、ホール、ウォルトマンの“元祖ウルフパック”はこの日、なぜか前座のポジションでお茶を濁した。
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