嵐のまえの“サバイバー・シリーズ”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第144回
第4試合のメン・オン・ア・ミッション(メイベル&モー)&ブッシュワッカーズ(ルーク&ブッチ)対バンバン・ビガロ&バッション・ブーガー(マイク・ショー)&ヘッドシュリンカーズ(サムー&ファトゥー)のイリミネーション・マッチは、MOM&ブッシュワッカーズが4-0のストレート勝ちを収めた。実力派のビガロは、この時点ではまだ中堅クラスのポジションに甘んじていた。
メインイベントにラインナップされたレックス・ルーガー&アンダーテイカー&スタイナー・ブラザース(リック&スコット)対ヨコヅナ&ルードビッグ・ボルガ(トニー・ホーム)&ジャック・ルージョー&クラッシュ(ブライアン・アダムス)のイリミネーション・マッチは、両チームとも3選手失格のあと、ルーガーが“疑惑の金属プレート入り”エルボーでボルガをフォール。ひとりだけ生き残りに成功した。
試合終了後には、サンタクロースが登場し、ルーガーを祝福。前年の“サバイバー・シリーズ92”のラストシーンでは、ルーガーではなくブレットがリングのまんなかに立っていた。ビンス・マクマホンは、ルーガーをWWEの主人公にすることをまだあきらめていなかった――。(つづく)
※この連載は月~金で毎日更新されます
文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。

斎藤文彦
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
この記者は、他にもこんな記事を書いています