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ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード13=“ビンスの秘書”エミリー ――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第166回

マクマホン

全20話のシリーズでお届けしている「ビンス無罪“ステロイド裁判”」。いまから22年まえの1994年7月にニューヨークでおこなわれた刑事裁判のドキュメンタリーである(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマホン」のジャケット写真より)

※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である

 公判2週めのクライマックスは、検察側がこの裁判の“切り札”として召喚したエミリー・ファインバーグ氏の証言だった(1994年7月13日)。

 ファインバーグ氏は1987年7月から1991年9月まで契約社員としてタイタン・スポーツ社(WWEの親会社=当時)に勤務し、88年7月から退社までの約3年間、エグゼクティブ・アシスタントの肩書でビンス・マクマホンの秘書をつとめた人物である。

 ビンスの秘書時代の1988年6月には『PLAYBOY』誌の月間プレイメイトに選出され、同誌のカラーグラビアに登場したが、この裁判ではファイアンバーグ氏のモデル時代の経歴については論じられなかった。

 ショーン・オシェー検事が“切り札”として提出した証拠物件は、ファインバーグ氏がタイタン・スポーツ社在籍時代に使用していたとされる数冊のノートパッド。このノートに記された数かずのメモこそステロイドの販売・流通が会社ぐるみの犯罪であったことを証明する物的証拠、とするのが検察側の描いたシナリオだった。

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ノートの証拠能力に疑問

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