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出川哲朗のイメージ変化から、女性が求める「美」の正体を考えてみた【カリスマ男の娘・大島薫】

「※ただしイケメンに限る」はどうして生まれた?

 そもそも、このネットスラングの発祥は2ちゃんねるなどのネット掲示板だ。インターネット利用動向調査のネットレイティングスが2008年に行った調査によると、「2ちゃんねるを利用する男女の比率」は男性60%、女性40%という結果だったそうだ。  その結果を受けてボクは、「ただしイケメンに限る」という言葉は、実際には男性が考えたのではないかと思うのだ。例えば、ある男性が女性にフラれたとき「俺がブサイクだったからフッたんだな!」と思ったとしたら、それは反面、男性自身が相手の容姿を付き合う判断基準にしているから。だって、性格に問題があるかもしれないし、将来性などの他の要素でフラれたかもしれないのに、すぐさま容姿の問題だと考えるのは、自身が相手の容姿にこだわる人間であるからこその発想といえる。  だから、ボクは「ブサイクは女性に好かれない」とは思わない。もし、これをお読みの男性で、自分の容姿で女性へのアプローチを諦めている方がいたら、ぜひ自信を持ってもらいたい。容姿で勝負する必要なんてないのだ。  では、自分の中で「美」が完結している女性たちに、なにを持ってアタックすればいいのだろうか。ボクは「男性だからできること」だと思っている。  真夜中に突然呼び出されても、着の身着のままで外に出られるフットワークの軽さや、他人の目を気にせず相手を気遣える包容力。そういった、美醜以外の部分でも女性をその気にさせることはできる。むしろ、自分の容姿を気にして「髪の毛をセットしてないから今日会うのはイヤだ……」なんていう男よりよっぽど魅力的だ。  ボクら男性は自分の容姿も相手の容姿も気にしてしまいがちだが、実際のところ女性が求めているものはそんなものではなかったりする。女性にモテないと嘆く男性は、是非一度自分の容姿以外の欠点に目を向けてみるといいのではないだろうか。だって、「美」は彼女たちのものなのだから。 【大島薫】 作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru
1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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