なぜ女性は「おひとり様」が苦手なのか?を考えてみる【カリスマ男の娘・大島薫】
―[カリスマ男の娘・大島薫]―
見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
早朝の牛丼屋に何らかのバリヤーを感じる。
ボクは23歳のころまで、男性の見た目で暮らしてきた。そのころに1人で入れていたチェーンの牛丼屋や、カウンターだけのラーメン店に入りづらくなっていることに最近、気づいた。
昔、男の世界しか知らなかったころは、女友だちの言う「ラーメン屋さんとか1人で行ってみたーい!」という言葉に、「自分が行きたいと思ってるなら、フツーに行けばいいんじゃん」なんて考えていたものだ。誰に気を使う必要があるのか、と。
しかし、実際のところ、いま自分が女性と同じ見た目になってみると、たしかに。そういった店の入り口まで来ると、目には見えないバリヤーのようなものを感じる。それを押し返して、店に入ってしまえばなんてことはないのだが、入るまでがひと苦労だ。
このバリヤーの正体は一体何なのだろう?
「想像力」が店に入るのを、ためらわせる
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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