更新日:2022年10月01日 01:11
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元貴闘力の焼き肉店「ドラゴ」に行ってみた!

鎌苅忠茂,貴闘力,大嶽親方

今や実業家として、国内に3軒、中国にまで進出を果たした元貴闘力、元大嶽親方こと鎌苅氏。足繁く通うファンも多いという

一度転落したら、人生のやり直しが難しいのは日本社会の特徴だが、どっこい、土俵際の絶体絶命から不死鳥のごとく生き返った男がいる。大相撲賭博事件で大関琴光喜をかばい、記者会見で何度もガチンコの男涙を流しながら角界を負われた鎌苅氏(元大嶽親方・元関脇・貴闘力)である。相撲協会を解雇されて1年半の間に、国内3軒、上海に1軒の焼き肉店を展開する実業家として、その横顔は威風堂々の佇まい。彼が経営する『ドラゴ』二号店で、小誌取材班は焼き肉に舌鼓を打ちながら話しを聞いた。 ――親方、この肉シャリってなんなんですか? 鎌苅「新鮮な牛肉を使ったお寿司です。大嶽部屋でちゃんこ番だった男がいまうちの厨房にいまして、そいつが握ってます」 ――力士ずくしの店ですね。昨年引退したばかりの若闘力さんもこちらにいると聞きましたが? 鎌苅「さっきから肉を運んでるコイツがそうです」 ――おー! この人が!? あら? ひょっとして若闘力さんですか? 若闘力「昔の四股名で呼ばれると、やっぱ嬉しいっすね」
ドラゴ,年寄盛,肉

ドラゴ名物の「年寄盛」は素晴らしいサシの入った肉がこれでもか!と盛られている。

 引退したばかりで「力士をやめて20キロ痩せた」と言いながら、心なしか寂しげに腹をつまむ。髪を金色に染めてはいるが、キラキラした目の輝きが印象的な好男子だ。鎌苅氏にとって姉の子。甥っ子というわけである。  大柄な元力士たちに囲まれながら、肉をつまむというのはなんとも豪快な気分。美しいサシの入った肉がこんもりと盛られた皿は、見ているだけでも心躍る。 ――料理って、食材の力が評価の4割。あとは誰と一緒に食べるかによって大きく変わると思います。相撲界で一世を風靡した親方とトークしながら食べたら美味しいと思うんですけどね……。 鎌苅「ドラゴのお客さんが俺を目当てに来て下さるのは知ってます。予約の時に言ってくれれば、その時間にお迎えするようにしています。俺みたいないかついツラして口べたな男と一緒に食って楽しいかは分かりませんが、お客さんが喜んでくれるなら、それに応えるのが俺の仕事ですよ」  現役力士時代も親方時代も我が道をひたすら走った鎌苅氏。しかし、そこに通底するファンサービス精神は、いまも全く変わらない。同氏のインタビューは、週刊SPA!1月24日発売号の「エッジな人々」を読んでもらいたい。 【ドラゴ 横綱通り店】 〒135-0024 東京都江東区清澄2-9-11 03-3641-1129 文/週刊SPA!編集部
週刊SPA!1/31号(1/24発売)

表紙の人/臼田あさ美

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