更新日:2015年08月27日 18:56
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相撲協会を訴えたモンゴル力士・蒼国来に広がる支援の輪

◆諦めないで闘うことの大事さを蒼国来が教えてくれた!  大相撲の八百長に関与したとして4月に解雇処分となり、現在も裁判で潔白を証明する闘いを続ける中国内モンゴル自治区出身力士の蒼国来。彼の土俵復帰を応援する「カムバック蒼国来!」勝手連の山中ふみ氏は、「あの真面目で稽古熱心な蒼国来さんが八百長などするはずがありません!」と力説する。 「八百長関与の報道を見たときはショックで涙が出ました。でも、すぐにウェブ上で本人から『やってない』と表明があり、本当に安心して『よし応援しよう!』と」
カムバック蒼国来

「COME BACK蒼国来」と書かれたオリジナルTシャツを着て、街頭署名を行う山中さんたち。Tシャツを着ているだけでもPRになるとか

 ツイッターで同じ思いのファンがたくさんいると知った山中氏は、その後ファンの集いで仲間たちと出会い意気投合。『自分たちで何かやろう!』と、応援サイトを立ち上げ、オンラインの署名ページも制作。5月には国技館前で初の街頭署名を実施。警察への申請やチラシ、プラカード作りもすべて手探りで行った。 「まずは蒼国来が闘っていることをみんなに知ってほしかった。街頭では共感や励ましの声をかけられ、心強かったですね。大声で呼びかけたり、プラカードを掲げるのも初めてだったけど、恥ずかしさを超えてとにかく必死。まさか自分にこんなことができるとは」と振り返る。仲間とともに、裁判も毎回傍聴に行っているという。 「私たちの願いは、蒼国来が土俵復帰をして皆さんに万雷の拍手で迎えていただくこと。ファンがこれだけ蒼国来の復帰を求めていることを署名で表現したい。今は裁判中なので署名が具体的に効力を発揮するわけではないと思うけど、必ず署名が後押しになる場面がくると信じてる」と訴える山中氏。 「日本人には諦めのいいほうがいい、みたいな美学があるけど、諦めないで闘うことを蒼国来が教えてくれた。二度と署名しなくていいような相撲界になってほしい」 ●『カムバック蒼国来』 http://cb-s.info ― 多発中!ニッチな[デモ&署名]活動の熱い主張【3】 -
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