更新日:2022年12月28日 18:09
エンタメ

YOSHIKI×影山ヒロノブ&きただにひろしが夢の共演! アニソンとヴィジュアル系のレジェンドによる歴史的対談の意義とは?

影山ヒロノブとYOSHIKIの意外な共通点は『聖闘士星矢』

車田正美原作による80年代を代表する名作アニメの10年ぶりとなる劇場版のDVD『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』(2014年)

 影山氏とYOSHIKIの共通点として忘れてはならないのが、同じアニメシリーズのアニソンを歌っていることだろう。そのアニメシリーズとは『聖闘士星矢』である。ご存じのとおり影山氏は、影山ヒロノブ&BROADWAY名義で、1986年から放送されたTVアニメの2ndOP「聖闘士神話~ソルジャードリーム~」(1988年)を歌っている。  対してYOSHIKIの方は、YOSHIKI feat. Katie Fizgerrald from Violet UK名義による楽曲「Hero (Yoshiki Classical Version)」(2014年)が、劇場用アニメ『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』(2014年)の主題歌に使用されている。X JAPANおよびYOSHIKIが手がけたアニソンは少ないが、影山氏とYOSHIKIには、『聖闘士星矢』という共通点があるのだ。  蛇足となるが、『聖闘士星矢』はジャパメタ・アーティスト御用達のアニメと言える。最初のシリーズでは、1st OPでMAKE-UPによる「ペガサス幻想」(1986年)が起用され(MAKE-UPはLAZY~LOUDNESSの後輩バンド)、2012年から放送された『聖闘士星矢Ω』の78話以降の3rdOPでも、嬢メタル・バンド=Cyntiaによる「閃光ストリングス」(2013年)が使われている。
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X JAPANもアニソンを手掛けていた!
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(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)

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※拙著『ジャパメタの逆襲』は、今まで誰も語らなかったアニソン×ジャパメタ×V系(その他同人メタル、嬢メタル、ラウド系アイドルも)のクロスオーヴァ―について詳しく論じているので、興味ある方はぜひ手に取っていただきたい。

ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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