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YOSHIKI×影山ヒロノブ&きただにひろしが夢の共演! アニソンとヴィジュアル系のレジェンドによる歴史的対談の意義とは?

今後X JAPANにぜひ手がけてほしいアニソンは?

 今後、もしX JAPANがアニソンを手がけるのであれば、海外で受け入れられるアニメ作品であってほしい。そしてそれは、マンガ家=永井豪系譜のロボットアニメではないだろうか。具体的には、本命『UFOロボ グレンダイザー』、次点『鋼鉄ジーグ』あたりだろうか。いずれ『グレンダイザー』の新作が制作されることもあるだろう。そのときはぜひ、X JAPANに主題歌を歌ってもらいたい。  ところで、X JAPANともっとも相性の良い永井豪作品といえば、特撮人形劇『Xボンバー』(1980年)であると筆者は考える。

顔面に「X」の意匠を持つ大胆なデザインの『Xボンバー』の主役ロボット「ビッグ・ダイエックス」。画像は、エヴォリューション・トイ社製「ダイナマイトアクション! NO.12 Xボンバー ビッグ・ダイエックス 」

 作品タイトルとロボットの顔に「X」が入っており、TV放送時にOPテーマ「ソルジャー イン ザ スペース」を手がけたのは、ハードロック・バンド=BOWWOWだった。『Xボンバー』は、特撮人形劇『サンダーバード』の母国である英国で人気があったようだ。

特撮人形劇『Xボンバー』のシングルレコード(筆者撮影)

 hideは、BOWWOWの山本恭司氏をリスペクトしており、『ロッキンf』(1990年5月号)掲載の2人の対談記事で、「(BOWWOW、山本恭司のことを)青春でした(笑)。でも、ホントにそうだもん!」と述べている(多分、照れながらの発言だと思う。ツンデレ入っているので)。  X JAPANヴァージョンで「ソルジャー イン ザ スペース」のカヴァーを演れば、天国のhideも喜ぶのではないか。またhideと言えば、JAM Projectメンバーの遠藤氏との奇縁があったことは連載第26回で書いたとおりだ。  今回は、語ることが多く、そして筆者のテンションも沸騰している。影山氏およびJAM Projectと、X JAPANの共通点そして概要を綴れば上記のようになるが、そのバックボーンは、非常に大きく、とても説明しきれるものではない。  先述のとおり、オタクと音楽はコミュニティが別とされてきた。しかし、アニソンとジャパメタは非常に近しい関係にあり、海外を舞台に、日本発の人気ポップカルチャーとして燃え上がっている。その先頭に立って道を切り開いている影山氏・JAM ProjectとX JAPANの今後の活躍に目が離せない。
(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)
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※拙著『ジャパメタの逆襲』は、今まで誰も語らなかったアニソン×ジャパメタ×V系(その他同人メタル、嬢メタル、ラウド系アイドルも)のクロスオーヴァ―について詳しく論じているので、興味ある方はぜひ手に取っていただきたい。

ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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